子どもが初潮をむかえたら、トンデモなく大変でした⑥《140字の日記》
事件に次ぐ事件だった子どものはじめての生理、やっと終わりが見えました……
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1月23日(水)〜25(金) 生理8〜10日目
2晩連続で熱が高くなったおかげか、子どもの熱がやっとひきはじめました。
学校の規定では、インフルエンザの場合は「解熱後3日」は出席停止です。これでなんとか、来週には出席できそうです。あまり勉強にこだわるのもよくないですが、そうはいっても1週間の欠席分の遅れは痛い。
でもまぁ、とりあえずこれでひと安心……といきたいところですが、生理のヤツが、まだおわってくれません。ただ、ありがたいことに、経血の量が「過多」ではなく「ふつう」にまで減ってくれました。
ふつうになってホッとするって変だ、やっぱり多いことにはかわりないんだぞ!……と思いつつも、さらにいちだんとトイレに行く回数が減った子どもの様子に、やっとふつうに休みを堪能できるようになってよかった、と心から安心しました。
子どもはというと、まだ微妙に熱があるのですが、熱と経血から解放されつつあるのが嬉しくてたまらないのか、テンションが異常に高くなっています。もうそれは、ウザくてたまらないほど、部屋中ぴょこぴょこして、うぇ〜い!ってはしゃいでいます。
結局、インフルエンザについては、もうひと晩微妙に熱が出て、やっとおさまりました。
・◇・◇・◇・
さて。
このへんのことになってくると、記憶があいまいで、いつ何があったか、ということを、しかと思い出せません。
おそらくは、子どもの生理がひと山こえて「とうとう終わりそうだ!」ということが見えたことと、インフルエンザも無事のりこえたらしいことへの安堵で、かなり気が抜けてしまったんでしょうね。
それともうひとつは、自分のほうが再び体調不良の谷間に落ちてしまったことで、わけわかんなくなってたんだと思います。
目のヘルペスは回復しつつありましたが、腫れた目はピントが合わないので使い物にならないし、こんどは自分がインフルエンザをうつされて熱が出るし、そうでありながら、頭痛がするという夫の体調も気遣い……という状態でした。
そんななかでも、子どもの生理の継続日数が長いことや、経血量が相対的に減ったとはいえ、標準からしたら多いままであることなんかも見過ごすわけにいかず、このまま出血が続いたら、週末か週明けには産婦人科へ行く必要があることを、夫に相談したりしてました。
産婦人科に行くったって、こればかりは夫ひとりに任せるわけにはいかないですよね。
ですが、自分が行くとしても、インフルエンザ病み上がりの自分が、妊婦さんしかいない場所に行くってどうよ?とか、病院へ行くタイミングで夫もインフルエンザが発症したら、車が運転できる人間がいない……タクシーか?、とかとかと、悩みまくって、結局、気が休まることがありませんでした。
だけど、さいわいなことに、生理は始まって10日で、すとん、と終わりました。
土曜日には、ぴったり出血がとまりました。
逆にいぶかしくなってくるくらい、ぴったりとまりました。
だけど、週が明けてからの登校は、やはり、いつもよりもしんどそうでした。
それと、なくなった血液のぶんを取り戻そうとするのか、食欲がふつうじゃなく旺盛になりました。
出血が止まれば終わり、でなく、そこから体力回復が始まるんですね……ため息。
ついでながら……
子どもは現在、2回目の生理が来て、現在ほぼ終わりかかっているのですが、前回の出血がひどかった反動か、今回は出血量がごく少ないまま終わりそうです。
ご心配くださったみなさん、ありがとうございます。私もほっとしました。
・◇・◇・◇・
生理とインフルエンザ、生理と家族の不調、それらが重なることって、珍しいことではないと思います。重なったとしても、よほどの重症でないかぎり、まあ、なんとかなるもんだと思います。
だけど、過多経血であるというだけで、ふつうならなんとかなるものがなんともならなくなる。それを家族の立場でイヤというほど感じさせられました。
だけどその一方で、学びもありました。
たとえば、過多経血をどうしのぐか、ていうか、もうすこしポジティブにいうと過多経血でも快適にすごすにはどうしたらいいか?……という悩みについて、「モノ」の面ではずいぶんと進歩してるのだなぁ、というのが今回の実感です。
特大の夜用ナプキンや、吸収力をアップさせ、かつスリムなナプキン、価格は高いけどショーツタイプもあります。
また、「シンクロフィット」という商品名の、吸収力向上アイテムもあります。これ、ナプキンと併用するのですが、使用後はトイレで流せるそうです。
これらのアイテムを使えば、夜の経血漏れを防いだり、昼間にトイレに行く回数を減らしたり、負担少なく日常生活を送ることができそうです。
孫の経血漏れに巻き込まれたばぁちゃん、つまり、五百蔵の母上からも、昔はどうだったか、ということを聞かされました。
いまのナプキンは高分子ポリマーが使われたりして、吸収力や防臭力や、さまざまな面で機能が高いけど、昔は紙を重ねてナプキンの形に整えた程度のものだった、とか……言われてみたら、子どものころ、そんな感じのちゃっちいナプキンを見たことがあるのを思い出しました。生理が始まったばかりのころは、自分もときどき使ってたような記憶があります。
それと、羽つきが出たとき、画期的なので感動したけど、いざ使ってみたら羽まで経血が漏れてきてかえって使い物にならなかった、とか……いまはそんなてきとーな羽つきは無いですから、昔話すぎて笑えます。
だから、まあ、現在のような進化したナプキンなんて、ほんの30年くらいの歴史が浅いものでしかないんです。
だけど、その進化のおかげで、もし次くる生理が重くても、子どもには普通の生活をさせられる明るい展望が見えます。
「モノ」の進化には、本当に感謝です。
逆に言うと、おばあちゃんたちの世代で、過多経血に悩まされていた人たちは、どうやって乗り越えたのだろう?、乗り越えられなくて引きこもる人が出てきてもおかしくなかったのでは?、という疑問がわいてきました。
このあたりのことは、上の世代のみなさんに、ぜひとも語り残しておいてほしいと思います。
また、女性の社会進出史においても、ぜひ、生理用品の進化との関わりを、正面から論じてもらいものです。
いくら「モノ」が進化しても、でも、「ヒト」の面ではどうなのか?
大量の経血を「モノ」でどうにか克服したとしても、血液が失われ、貧血のリスクを負うという、身体へのダメージはどうしようもありません。一時的にぼろぼろになった身体をいたわりながら普通に暮らすには、ヒトとヒトの助け合いやかばい合いが必要です。
だけど、生理って、極めてプライベートな出来事なので、他人の生理を見るときの判断基準って、「自分」になってしまうんですね……。
だから、それほど症状が重くない人が、重たい人を理解できない、もしくは許容できない、ということがおこりがちです。五百蔵自身も、子どもの症状を目の当たりにするまで、過多経血の大変さをリアルには理解できていませんでした。
「ヒト」の面から過多経血の人を支えるにはどうしないといけないのか?
かなりな字数になりそうなので、次回への続き、としておきたいと思います。
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