もう戻らない。/学校をつくろう!に至るまで③
マガジン「母さん、学校つくるってよ。」
① 破れたテスト
につづき、③です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
働き方を変えよう。
コロナ休校期間中
息子の”今”に本当に心を寄せて、ちゃんと関わっていこう
と心に決めてから
息子たちとの時間がただただ幸せで、愛おしくて、宝物みたいだと思った。
1日1日、子どもたちはその瞬間を生きている。
かっか、かっか、と寄ってきて 抱っこ、遊んで!と言ってくるのはあと何年だろう?
何かしている真剣な眼差し、その時子どもたちが感じていること
子どもたちの”今”にこの距離感で寄り添える時間はあっという間にすぎるだろう。
当たり前すぎる幸せが、これまでたくさんたくさん、頭の上を素通りしていたんだと思った。
これまでのように仕事をしたら、あっという間に元に戻るだろう。私はそんなに器用じゃない。
もう今までみたいな仕事の仕方はやめようと、そう決めた。
どうアプローチするのか
休校期間のおうち授業。
学校からの課題をただ終わらせる のではなく、
与え方 や そのプロセス を大切にしたかった。
プリントを渡して、こなすだけの形では、大切なことが見失われていく気がする。
“参考に”と、全てが書かれたプリントを先に提示しては、思考停止だ。ゴールがそこ、に設定されてしまう感じが私はする。
私は子どもたちが感じることを信じたい。思いもしないゴールがそこにはあると思うから。
休校期間中だから、より詰め込み風になってしまっているだけ?
それとも、通常でもある程度思考の道筋を示していくのが学校?
課題を目にするたびに、何度も考えさせられたことだった。
そして気付いたのは、
やっぱり私は“どう学ぶか”を大切にしたい、ということ。
ホームスクール中はそんな風に自分が関わり続けられるけど、
学校が始まったら、叶わなくなるかもしれない、とも思った。
5月も後半になってくると、ふと思う。
この穏やかな期間はいつまで続くだろう?
毎朝つらいつらいと言う息子を、なんとか学校に送り出さなくてもいい日々。
ホームスクーリング という選択を全国的に一斉にせざるを得なくなったことが
私たち親子にとっては、どれだけ貴重だっただろう。
本当にこの期間は私たちに大切なことをたくさん教えてくれた。
もう戻りたくない。
学校が始まったとしても、前のようには、絶対戻らない。
息子を送り出す日々を繰り返すのはもうやめよう。
やめるんだ。絶対に。
日に日に強くなる、この気持ち。
・・・でもきっと、正式に学校がはじまったら、この気持ちもまた折れてしまう。きっと流されてしまう。。
その思いのはざまで揺れ動きながら、「もう戻らない。」と、何度も心の中で繰り返していた。
④ はじまる分散登校 へ続く☺︎