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『「衝撃の未来」は予想より早くやってくる』!? 10年で、あらゆる産業と社会が根底から変わる・・・ 

「衝撃の未来は従来の予想より20年早くやってくる」と予測する書籍『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ(NewsPicksパブリッシング,2020年)』が話題になっている。友人に勧められて図書館で借りてみた。

なかなかに難しいが「空飛ぶ車が現実になる」「老化は克服される」「新らたなデジタル知性が生まれる」「買い物の未来」「広告の未来」など、キーワードだけでも圧倒される。

ここで描かれている「10年後の未来」は、私にとってまるでSF映画の世界だが、取り上げられている各技術はすでに存在しているという。そして医療・金融・不動産・教育・小売り・広告などのあらゆる産業で、今日の最先端技術がさらに進歩し、「技術と技術が互いに融合する」ことで、その変化がどんどん加速する、という。

「・・・私、未来への変化についていけるのかなぁ・・・」と心配になった。
 
思えば、直近数年間だけでも技術の進歩による生活用具の入れ替わりが著しい。携帯電話からスマホへ、現金から電子マネーへ、ガソリン車からハイブリッド車、今後は自動運転機能付きの電気自動車へ。3Dプリンター、VRゴーグル、スマートグラスなどは、もはやネット通販で買うことができる。10年前の私には、想像もできなかった用具やシステムに囲まれて、現在、生活をしている。

「食」の分野では、数年前から、食品展示会で多くのメーカーが「単身世帯用の少量パッケージ食品」や「ミニサイズの包材」を紹介するのが目立つ。また、先日テレビ番組が、圧力鍋やフライヤーなど、様々な種類の「一人用の調理器」が販売されていると紹介していた。

気になって調べてみると、ある国立研究所が「2030年37.9%が単身世帯になる」と予測していた。こういった未来の予測に基づいて、各企業は一人用商品やサービスの開発を進めている。

今後10年間は、これまでにない速さで変化するという。予測できない変化の先にある未来は怖くもある。
 しかし「未来は突然やってくるのではない」「『今』が、変化の過程を経て『10年後の未来』になっていく」という視点に立てば、「変化の過程のなかで順応していけばいいのだな」と思える。

そうならば、社会環境や自分自身について「現在の状況」を把握し、「変化の仮説と行動計画」を立て実行することで、未来に臨みたいと思う。どんどん早くなっていく世界変革のなかで、仮説も計画も、日々アップデートしながら。

『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ(NewsPicksパブリッシング,2020年)』
 ピーター・ディアマンテス、スティーブン・コトラー・山本康正著

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Mari
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