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【子育て】子供が失敗したときに親ができること

私には、娘が2人います。
小学校6年生(以下、娘①)、小学校2年生(以下、娘②)です。

私は残念ながら、夫選びは大失敗しました。家事育児に非協力的なのはもちろん、モラハラ・経済的DVにはじまり、挙句の果てには2人の娘に対しあからさまな差別をするようになりました。

娘①が小学校高学年になるにつれ口が達者になり、「なぜママだけが苦労しているのか?」疑問を持ち始めた時期から、クソ夫にとって生意気な娘①を冷遇し、子供らしい振る舞いをする無邪気な娘②だけを可愛がりました。

このえこひいきが、私が別居を決意した大きな決め手の一つでもあります。

↓虐待まがいの差別は、音声配信(スタエフ)でお話しています↓

「こんな残念な人と、なぜ結婚してしまったのだろう・・・?」後悔をすることも少なくありませんでした。

その度に私は思うのです。「娘2人に出会うためだった」と。
綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、本気で思っています。

私は美人ではありませんし、器量よしでもありません。性格も悪いです。自己肯定感も低いです。取り柄がないどころか、ここでは書けないような悪事もしてきました。お世辞にも立派な人間ではありません。そんな私が母親でいいのか不安になるほど、娘二人は素直で優しく、可愛いのです。

また、二人ともとても育てやすい子供でした。乳幼児期は3時間はまとめて寝てくれましたし、幼児期も俗に言う「イヤイヤ期」はあまりありませんでした。スーパーなどでギャン泣きした経験もありません(しくしく泣いて拗ねるタイプでしたね・・・)。言葉がわかるようになると、説明をすれば理解・我慢をしてくれました。

いつしか、「夫が全く役に立たない(むしろ存在がマイナス)だからこそ、神様のせめてもの気遣いで、私にはもったいないくらいの素敵な子供達を授けてくれたのだ。子供は神様の預かりものだ」と思うようになりました。

神様の預かりものである子供達、親の所有物ではなく一人の人間として、自立を促す子育てを日頃から心がけています。

今回は、そんな私の子育てメゾットとして、「子供が失敗したときに親ができること」をお話します。



1,前提条件・ことの経緯

今回は、娘①の失敗体験をもとにお話します。娘①は小学校6年生で、自分のことはある程度できますので、私は日々の生活においても娘の自主性に任せています。
(・・・と、いうと聞こえがいいですが、私がフルタイムシングルマザー会社員で忙しいのと、子供にくどくど言う時間があるなら自分の時間にしたいという、怠惰な理由も大きいです)

娘①には、クソ夫との別居を機にスマートフォンを与えていますが、先日スマートフォンの使いすぎが原因でプチ事件が起きました。

この出来事は、何気ない平日の朝に起こりました。私は朝7時40分頃に家を出ます。子どもたちは7時頃に起こして朝食を食べさせるのですが、娘②は「ママと一緒に歩く」と言って、7時40分に私と一緒に家を出て小学校へ向かいます。

娘①については、8時頃に家を出れば間に合います。私は普段、娘①が無事に出発したかどうかを、キュリオロックの通知で確認しています。

キュリオロックは、ドアの鍵の部分に取り付ける電子キーで、スマートフォンで開閉操作ができ、子供にも使いやすいものです。このシステムの良いところは、鍵の開閉時にスマートフォンに通知が来ることです。8時頃に通知が来ることで、娘①が出かけたことがわかるのです。

本題に戻りますが、私は7時40分に娘②と出た後、通勤中にvoicyやお友達のスタエフを聞くのですが、ふと時計を見たら、8時15分になっているのに、娘①が鍵を閉めた通知が来ていないことに気が付きました。嫌な予感がしたので、娘のスマートフォンに電話をしました。

まさか家にいるはずがないと思っていたのですが、案の定、家にいたのです。私が7時40分に娘②と出た時は「いってらっしゃい」と言ったものの、その後うたた寝をしてしまい、私の電話で目が覚めたと言うのです。

私は、これはまずいと思いながらも、学校には遅刻する旨の連絡をしておきました。朝の時点で、原因はスマートフォンのゲームなどの使い過ぎによる寝不足だろうと察しました。逆に、それ以外の理由は考えられません。

これは単なる寝坊という失敗ですが、純粋な生活リズムの乱れではなく、良くない生活習慣が原因での寝坊だったため、私は問題だと考えました。

2,失敗を見つけた時のスタンス

このような失敗を見つけた時の私のスタンスとしては、「困るのは子供自身。私の問題ではない」という考えです。少し冷たい言い方かもしれませんね・・・。ここで「子供が失敗したら親が恥ずかしい」「周りから何て言われるか」など、親のエゴは捨てましょう

私の実母がこのようなタイプで、実際に自動車教習所の筆記試験で一度落ちた時、「筆記試験で落ちるなんてありえない。恥ずかしい。ご近所に何て言われるか!」と叱責されたことがあります。このような物言いは、「子供の心配は二の次、自分の保身や世間体が大事なんだな」と子供に伝わります。

親のエゴが子供に伝わり続けると、親子関係に見えない溝ができていきます。その溝は、一生消えません。私はいい年になった今も、その溝に苦しんでいます。

↓親について話している配信↓

話を戻します。今回の遅刻で娘が恥ずかしい思いをしたり、朝のルーティンができなかったりすることで、自分で「これはまずい」と気づくはずです。

しかし、危険だと感じたり、フォローが必要だと判断したりした場合は、声かけは必要で、今回はその必要があると判断しました。

3,声かけは「3ないの法則」と傾聴

声かけの際には、「あなたはスマートフォンの使いすぎで寝坊したんでしょう」というような、決めつけた言い方は避けます。(喉元まで言葉は出かかっていて、言いたくて仕方ありませんが・・・)

私が話を聞く時に心がけていることがあり、それを私は「3ない法則」と名付けています。

  1. 攻めない

  2. 問い詰めない

  3. 決めつけない

この3つに加えて、子供の話をまずは聞きます

私自身、母から一方的に言われて嫌だった経験があります。例えば、私は口内炎ができやすい体質なのですが、母はそれを見て「あなたはビタミン不足だから」「野菜不足だから」と決めつけて言うのです。確かに、野菜不足が口内炎の一因にはなりますが、同じものを食べている弟たちや母は口内炎にならないわけですから、それだけが原因ではありません。

このように決めつけられることが非常に嫌だったので、スマートフォンの使い過ぎが原因だろうとは思いつつも、まずは「3ないの法則」で話を聞きます。

また、話を聞く際にはくどくどと説教せず、だらだらと話さないことも重要です。私自身も、嫌なことや説教などの暗い話を長引かせるのは好きではありませんし、平日は仕事で疲れているので、このような話は10分程度で済ませます。

4,対策案は子供自身に考えさせる

傾聴した後に重要なのは、対策や改善案を子供自身に考えさせることです。(もし子供が困っているようであれば、一緒に考えることもあります)

今回の例で言えば、明らかにスマートフォンの使いすぎが原因なので、「夜10時までは使わない」など、使用時間を制限するのが一番手っ取り早い解決策です。しかし、それが明らかな原因だと思っても、その方向に誘導はしないように心がけました。

スマートフォンの使用制限以外にも、自分で使いすぎ警告のアラームを設定したり、朝の二度寝を防ぐ工夫をしたりするなど、様々な対策が考えられます。何より重要なのは、本人が納得してその対策を実行することです

私が一方的にスマートフォンを制限すれば、確かに目先の効果は出るでしょう。しかし、それと引き換えに残るのは、親への不信感です。大人でも「あと10分だけ」という誘惑に負けることがありますよね。そんな大人の独善的な決めつけで子どもに制限をかけるのは、あまり好ましくないし、効果はありません。

5,娘①が導き出した対策

このように、「3ないの法則」で話を聞き、対策は自分で考えさせるという方針を固めつつ、内心イライラしながらも仕事を終えて帰宅し、娘①と話をしました。その結果についてお話しします。

その日、帰宅すると娘①いつも通りで、「おかえり~。郵便物、見ておいたよ」とか「ご飯、炊けてるよ」などと言ってきてくれました(お米は、私が朝米を研いで炊飯予約をしたのですが・・・)。そんな可愛らしいところもある娘①です。

その会話の流れで、さりげなく「朝、大丈夫だったの?何があったの?」と聞きました。すると彼女は、自分から話し始めました。「いつもママが7時40分くらいに出かけてから、8時に家を出るまでの間、ごろごろしたりうたた寝したりするんだよね。いつもは8時までにはちゃんと起きて出かけるんだけど、今日は寝ちゃったの」と。

ここで「前日のスマートフォン使用が多すぎたんでしょう」と言いたい気持ちをぐっとこらえて、代わりに「遅刻してしまったことについてはどう思う?」と聞きました。すると「よくないと思う」と答えてくれました。

そして、遅刻したことでの影響について、さりげなくフォローもしました。すると「全然大丈夫だった。遅刻常習犯みたいな子がいるから、その子と一緒にしれっと教室に入れた」とのことでした。内心では「もう少し痛い目に遭えば反省するのに」と思いましたが、とにかく本人が反省していることは確認できました。

次に「これからどうする?対策は?」と聞きました。私の中では、スマートフォンの使用制限をここで提案したい気持ちがありましたが、それは言わずに本人の考えを聞きました。すると「うたた寝をするとき、ママが出かけた後は8時に出発するようにアラームをセットする」と言いました。

正直なところ、「うたた寝はしないで7時40分に一緒に出発しよう」とか「前日はスマートフォンを控えめにする」など、他の対策もあると思いました。しかし、ここで大切なのは、娘①が納得して自分で実行することです。本人が「うたた寝する時はアラームをセットする」と言っているのですから、とりあえずはその対策で様子を見守ろうと思っています。

6,まとめ(親だ、という「おごり」は捨てる)


ここまでの話を聞いて、「甘すぎるのではないか」「うちなら制限は必須」「スマートフォンを取り上げる」「もっと建設的なルールを話し合うべき」と思う方もいるでしょう。しかし、私はこのように本人の納得を重視して進めています。

というのも、偉そうなことを言いながら、私自身も昔はいろいろとやらかしてきました。そして、自分で「これはいけない」と思って考えた対策や反省が、今でも非常に役立っているのです。何より、私は単に生物学的に親という立場になっただけで、偉そうに人のことを言える立場ではありません。子どもに大声で叱ったり制限したりする権利はないのです。

親は全知全能の神ではなく、子供を操ったり一方的に叱責する権利はありません。神様の預かりものを、一時的に育てているだけに過ぎません。

子供との間に「私は私、子供は子供」と一線を引きながら、神様の預かりものをしっかり責任を持って育てていきたいと思います。


音声配信でもお話しています(たくさんのコメントをいただきました!)


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