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#58 【映画感想】パッチ・アダムス - 毎日投稿18日目
うつ病と診断されてから、自分の機嫌を取るために必要な事をいろいろ探し、その中で「笑う事」が自分にとって、とても良い影響を及ぼす事に気づきました。
僕以外の人、別にうつ病とか精神系の疾患を抱えてない人でも、笑うことが嫌いな人はいないと思います。
「笑い」を医療界に持ち込んだ実在の精神科医、パッチ・アダムスをモデルにした作品『パッチ・アダムス トゥルーストーリー』。
1998年に公開された映画ですが、主人公パッチの言葉は、25年以上経った現在でも心を震わせる力がありました。
あらすじ
1969年。自殺未遂の果て、精神病院に入院したハンター・アダムス(ロビン・ウィリアムス)は、ジョークで患者たちを笑わせ、心を癒す能力に目覚める。そんな彼に富豪で天才病の患者アーサー(ハロルド・グールド)は「パッチ(傷をなおす)」というニックネームをつける。2年後、パッチは精神科医を目指し、バージニア大学医学部に入学。同級生トルーマン(ダニエル・ロンドン)と白衣を着て病院に潜入し、患者たちの心を掴んでいく。パッチの笑いの療法が次第に功を奏で、ベテラン看護婦たちも温かな目で見守ってくれるようになる。
笑顔の力で患者に生きる価値を与えるパッチ。
医者としてあるべき姿に強烈な信念をもち、言葉と行動に移し続ける姿があまりにも眩しく、鮮烈でした。
『死を遠ざけるのではなく、生の価値を高めるのが医者の役目』
『病気と闘う場所での一番の敵は"無関心"』
人と向き合うこと、医師である前に1人の人間である事を何より大切にしているからこそ、『笑い』というコミュニケーションを医療に持ち込んだ事が伝わる、とても印象深いセリフです。
また、治療を求めてくる患者も、人に手を貸し、人の話を聞く仕事をしている。患者であると同時に医者である、とも(拡大解釈であるという前提で)語っています。
人と人が関わる以上お互いに影響し合うので、それを無視せず向き合おうという姿勢は、医者かそうでないか以前に、人として持つべき思いの形だと教えてくれたように感じました。
死は敵ではありません。病気と戦う場での一番の敵は“無関心”です
うつ病と診断されてから(あるいはそれよりも前から)他人への関心が薄れ自分を守ることに必死になっていましたが、自分を大切にするあまり向き合うべき問題からも目を逸らしてしまっている。
それは結局自分自身に対しても無関心、という事にもなりかねない。
しんどい、面倒くさい、とりあえずこの場だけ。
自分を守るためにも必要な行動であると同時に、裏に潜む怠慢な感情を揺さぶられたような気持ちになります。
映画のパッチはいつも笑っていました。
まずは自分が笑顔にならないと人を笑顔になんてできない。
笑顔が人を癒すのだから、まず自分から笑ってみせよう。
毎日少しでも笑顔を生み出せるような、そんな生き方をしたいと思わせてくれる映画でした。
多くの方が感想を述べられてる名作なので今更僕が話す事なんて、とも思いましたが、少しでも感じた事があるなら拙くても言葉にしたいと思い、感想文を書かせていただきました。
拙文ではありますが、最後までお読みくださりありがとうございました。
それにしてもロビン・ウィリアムスの演技はどうしてこんなに胸を打たれるのでしょう。表情、仕草、声、どれもたまらなく愛おしく感じます。
彼の出演作で有名な作品もまだ追いきれてないので、これから少しづつ見ていければと思います。まずはグッドウィルハンティングかな。