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【3分読書メモ】嶋浩一郎のアイデアのつくり方(嶋 浩一郎)を読んで

■基本情報

書名:嶋浩一郎のアイデアのつくり方
著者:嶋 浩一郎
出版元:ディスカヴァー・トゥエンティワン
出版日:2007年2月
ジャンル:仕事術/企画術
読書メーター:https://bookmeter.com/books/535214

■書籍内容(冒頭部より)

私は博報堂ケトルというクリエイティブ・エージェンシーで働いています。日々、キャンペーンや広告のアイデアを仲間とひねり出し、それを実現する仕事です。そんな毎日で気づいたことは、情報を既存の方法で整理整頓して考える人より、とっちらかった情報の中から、突然変異的に情報と情報を組み合わせアイデアを生み出す人のほうが面白い結果を出すということです。普通に整理整頓していたら決してくっつかなかった情報と情報が出会うと
「化学変化」を生むのです。まるで花火のように。そんなふうに情報の想定外の出会いから新しいアイデアを生み出す私なりのテクニックを、ご紹介していきます。(「はじめに」より)

■気になったポイント(引用文+コメント)

ラベルとは、いわば自分の既成概念です。情報をファイルに入れると同時に自分のフィルターにかけてしまっているのです。

<メモ>整理整頓された情報は時として独創性を阻む。

要は“目の前の混沌をひとつのコトバにまとめる”という作業がこの方法の特徴であって、これこそが交配そのもの。情報の掛け合わせの予行演習です。

<メモ>抽象化には物事の本質を見抜く必要がある。関わりがあるにしろ無いにしろ、自分なりの思考で情報をまとめるトレーニングが大事。

手帳をパラパラと見返していると、二つのネタが化学変化するように結びつく。これは整理整頓して書き分けた手帳よりも、物理の次に料理の話、料理の次に芸能界の話とアトランダムに並ぶ手帳の「羅列」という状況があってこそという気づきもありました。

<メモ>独創的なアイディアはカオスから生まれる。

読み終わった本や、二軍ノートに書かれた情報は大体一ヶ月寝かせておくのです。まるで、ウイスキーやワインの熟成のように。そう、ウイスキーやワインのように、情報もここで寝かせると、シッカリとした味わいが出てくるのです。

<メモ>時間を置くことで情報に対する自分の認識も幾分か変わってくる。前見た時は何でもなかった情報が、改めて見返すことでダイヤの原石に見えてくるかもしれない。

自分で自分のしたことがよくわからないときもあります。 そんなとき、一ヶ月後にもう一度思い出してみる。考えてみる。このプロセスが大事なのです。

<メモ>忘却を恐れてはいけない。「あれ何だったっけ?」と思い出す過程を経てアイディアが生まれ変わることもありうる。

シンプルに説明できる企画が一番強い」と確信しています。つまり、一言で説明できる企画であればあるほど、多くの人を巻き込む力を持っている。

<メモ>シンプルに説明できなければ他人に意図を伝えるのも難しくなる。まずは無駄を省いて”何をどうしたいのか”を突き詰めることが重要。

関係なさそうな情報に「筋」を見出す鍛錬を積んでいくと、そのうちなんとなく、この情報とこの情報をくっつけてみたら一ひねりできるかも、というセンサーが働くようになってきます。 そして、結びつける情報が乖離していればいるほど、企画にインパクトが出てきます。

<メモ>関連性が薄い情報を結びつけることができれば他にはない独創性(インパクト)が生まれる。

企画を立てるためにはなるたけ多くの関連情報を集めることも大事ですが、その多数の情報の中から本質的に必要な情報を選んで、逆にいえば、必要ないと判断した情報をばっさり切り捨ててシナリオをつくっていくことが要求されます。 出会うべく生まれた情報を選別して、ひとつのお話にしていく。ここが難しいのです。

<メモ>辻褄を合わせるためには不要なものをバッサリ切り捨てることが大事。

【こんな人におすすめ】

・アイディアの発想法を知りたい人
・情報収集の方法を知りたい人
・エンタメ業界人の思考法に興味がある人

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