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【3分読書メモ】さおだけ屋はなぜ潰れないのか?(山田真哉)を読んで


■基本情報

書名:さおだけ屋はなぜ潰れないのか?~身近な疑問からはじめる会計学~
著者:山田真哉
出版元:光文社
出版日:2005年2月20日
ジャンル:ビジネス
読書メーター:https://bookmeter.com/books/6649781?review_filter=netabare

■書籍内容(紹介ページより)

本書では、日々の生活に転がっている「身近な疑問」から考えはじめることで、会計の重要なエッセンスを学んでいきます。いわゆる「会計の入門書」ではありません。細かい財務諸表はひとつも出てきませんし、専門用語もそれほど多くはないので、気を楽にして、ひとつの読み物として読んでみてください。

■気になったポイント(引用文)

「同じくらいの価値があるモノ(現金や商品・サービス)同士を交換する」というあたりまえの原則を無視すると、商売は上手くいかない。

<メモ>どんな場合であれ、より値段を高くつけて販売(製品・コンテンツ等)するなら、それなりの価値を付加できないと消費者は納得しない。絶対に無視できない商売の基本原則

企業というものは継続することが大前提にあって、会計用語ではそれをゴーイング・コンサーンという。そして、継続するためにはまず利益、なにがなんでも利益がなければはじまらない。

<メモ>企業経営の本質。

会計士に必要な数学的スキルは加減乗除のみだと言い切ってしまってもよい。

<メモ>筆者は本書の中で、「会計学は数字に強くなくても問題ない」と説明している。もっと大事なのは、数字を見た際に「なんだこれは?」と疑問に思える嗅覚らしい。

「どうすれば物事を的確にとらえることができるようになるのか?」ということにチャレンジしつづけているのが「会計」という学問なのです。

<メモ>会計学の本質は「分析」と「原因探求」

いつも現金を持っている状態にするにはどうすればいいのか。などといったことを考えたり、資金繰りをよくするために常に現金の出入りに気を配ったりするのが、会計におけるキャッシュ・フローの考え方である。

<メモ>法人だけでなく、個人にも当てはまる重要な考え方。「自分が今使えるお金」を常に管理することが、QOL向上に繋がる。

100人と薄っぺらい関係を築くのではなく、100人の人脈を持つひとりの人物と深くしっかりとした関係を築くべきなのだ。

<メモ>会計学と直接の関係性は無いものの、様々なビジネスシーンに応用できそうな至言。

ハンバーガー業界の業績が悪化したときも、真っ先に打たれた手が、格安バーガーの値上げと高級バーガーの大々的な宣伝であったことからもわかるように、単価を上げることが業績回復の最も安易な手段なのである。

<メモ>企業だけでなく個人事業主(フリーランス)にも当てはまる金言。単価を上げたいなら、高い単価でも納得してもらえるようなコンテンツなり事業なりを提供できなければならない

こんな人におすすめ

  • 基本的な会計知識をイチから身につけたい人

  • 法人・個人問わず、何かしらの事業を始めようと考えている人

  • 日常生活やビジネスシーンにおける、金銭周りのケースモデルを参照したい人

  • 数字に苦手意識があるものの、お金にまつわる基礎知識を習得したい人


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