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【3分読書メモ】完全教祖マニュアル(架神恭介/辰巳一世)を読んで

完全教祖

■基本情報

書名:完全教祖マニュアル
著者:架神恭介/辰巳一世
出版元:筑摩書房
出版日:2009年11月
ジャンル:マーケティング
読書メーター:https://bookmeter.com/books/11175953

■書籍内容(BOOKデータベース)

多くの人をハッピーにしながら、大きな尊敬を受ける―教祖ほどステキなビジネスはほかにありません。キリスト教、イスラム、仏教などの大手伝統宗教から、現代日本の新興宗教まで、古今東西の宗教を徹底的に分析。教義の作成、信者の獲得の仕方、金集め、組織づくり、さらには奇跡の起こし方―あらゆるシチュエーションを実践的に解説した本邦初の完全宗教マニュアル。

■気になったポイント(引用文+コメント)

もっともシンプルな教祖の姿を提示します。つまり、「何か言う人」と「それを信じる人」。この時、「何かいう人」が教祖となり、「それを信じる人」が信者となるわけです。

<メモ>「教祖」のフレームワークはどんな場面においても作用するのでは?説得力のある話で相手に信頼させる、こんな簡単なことでも「教祖」と言えるだろう。

宗教の本質というのは、むしろ反社会性にあるのです。『イスラム教』しかり、『儒教』しかり、『仏教』しかり。どれも最初はやべえカルト宗教でした。

<メモ>社会を席巻するA(通念や抗えない基準など)に対し、不満を的確に言語化できるB(カリスマ性を持ったリーダー)がAの問題点を激しく非難する。

ただ反社会的なだけでなく、それに理論的な裏付けがあれば心強いですね。

<メモ>どんな話でも、根拠となる理論があってこそ信頼性を増すというもの。「論理は人と人を繋げる架け橋」なのである(ただし、論理を伝える言葉が難しくなってはいけない)。

あなたのすべきことは、①社会の基準で幸せになれない人を見つける②反社会的な基準を与えてその人を幸せにする、ことだと考えてください。

<メモ>要は「弱者救済」である。この弱者の種類は様々だが、考えようでは人間みな何かしらの弱者であろう。その弱者を救済(ハッピー)する為に教えを説いて「リフレーミング」するのである。

あなたがすべきことは、①社会の問題点を発見することです②次に「前提」を用意してください。『仏教』の輪廻転生やムハンマドの使徒性に当たるものです③後は「前提」を主張しながら、「問題点」を追求すれば良いのです。要するに、世迷言を口にしながら社会を口汚く罵っていれば良いということです。

<メモ>つまり、ターゲット(弱者)の所属する社会スペース(職場・友人関係・家族など)が抱える問題点をあぶりだし、「本当はこうでなくちゃいけないんだ!」というような前提を探す。後はターゲットの前で「〇〇であるべきなのに(=前提)ここがおかしい!(=問題点)」という具合でトークスクリプトを立て、ターゲットの心に寄り添う姿勢を見せる。

【こんな人におすすめ】

・主要な宗教の成り立ちに興味がある人
・カリスマ性にあふれたリーダーが教祖として崇められる過程を知りたい人
・人心掌握術を大まかに学びたい人

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