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【仕事】予備校講師という仕事

僕は予備校講師を生業としております。
今回は改めて予備校講師という職業について語りたいと思います。

■予備校講師のほとんどは出入り業者


一口に予備校講師と言っても、様々な契約の形態があります。
正社員として働いている方もいらっしゃるかと思いますが、ほとんどは非常勤講師として働いている方が多いと思います。
ちなみに、僕自身は現在非常勤講師として予備校で働いていますが、以前は正社員として働いたこともあります。
正社員の話は後ほどするとして、まず非常勤講師のお話をしましょう。
非常勤講師とは業務委託という形で仕事を請け負っていて、言わば出入り業者のようなものです。
もっと簡単に言うとバイトと変わらない。
以上のように、通常専任講師と呼ばれる正社員の講師と非常勤講師と呼ばれるバイトの講師の2タイプがあります。
この2タイプについて、順を追って説明していきましょう。

■専任講師の現状


まずは専任講師についてお話していきましょう。
先にも述べましたが、専任講師とは塾を運営している会社の正社員であり、業務が授業である存在です。
専任講師とは簡単に言うとサラリーマン。
1ヶ月の間、校舎に出勤し、当該の授業をして、お給料をいただく感じです。
僕が予備校講師の駆け出しの時は、専任講師でした。
合計2社で専任講師として働き、その後非常勤講師になり、現在に至ります。
専任講師は会社的に言えば、「定額働かせ放題」の「人材のサブスクリプション」状態です。
例えば、その運営会社の塾が校舎を複数持っていたら、1箇所で授業をするのではなく、あっちこっちに行かされます。
月曜日は神奈川、火曜日は千葉、水曜日は東京といった具合です。
また、授業の他にも会議に出席したり、ポスターの掲示等々の雑務をやらされます。
そんなわけで、「俺は授業だけをやりたいから、ポスター掲示なんてやってられないよ」と思う講師は専任講師を選ばず、非常勤講師になって授業だけやる方を選びます。
僕もその道を選びました。
ただ、専任講師にもメリットがあり、毎月決まった日に決まった額のお給料が振り込まれ、おまけに正社員なのでボーナスも出ます。
まあ、ボーナスに関しては会社によりますが。
そんなメリットもあるために、非常勤講師から専任講師になる人もチラホラ見かけました。
以上が専任講師の簡単な現状になります。


■非常勤講師としての働き方


次に非常勤講師としての働き方についてお話しましょう。
現在、僕も非常勤講師として働いております。
先に言いましたが、非常勤講師は業務委託の出入り業者です。
非常勤講師は基本的に年間契約で時給換算です。
例えば、時給が3,000円だとすると、90分授業だと4,500円になります。
その支払いは、業務委託料として報酬支払いの形でいただきます。
支払いの形は給料支払いのところもありますが、基本的には報酬支払いが多い気がします。
給料支払いと報酬支払いの違いはまたの機会にお話しましょう。
このような形のため、収入を上げるためには、授業を多くこなす必要があります。
そのため、多くの非常勤講師は予備校を掛け持ちしております。
そのために、先の専任講師のように、月曜日は神奈川、火曜日は東京というように移動も多く、専任講師は基本1日に1箇所が基本ですが、非常勤講師は午前中が大宮、午後に横浜のようにさらに細かく移動しております。
以上が簡単な非常勤講師の働き方です。


■非常勤講師のキモはコマ割り


専任講師はサラリーマンなので、その運営会社に所属していれば、自動的に毎月定額が振り込まれます。
しかし、非常勤講師は年間契約なので、契約更新というものがあり、そこで時給の増減なり次年度の業務が決められます。
そこで、1番気になるのが授業数。
俗に言う「コマ割り」です。
ここで言う「コマ」とは授業のコマを指します。
このコマ数が非常勤講師の1年間を決めると言っても過言ではありません。
コマが増えれば収入は上がるし、コマが減れば収入は下がります。
そして、複数の予備校を掛け持ちをしている講師は、スケジュールの調整をして、できるだけ収入が上がるようにします。

そして、年間契約ですから、契約の打ち切りということもあります。
理由は色々とありますが、1番多いのが生徒の評判や人気。
生徒を集められない非常勤講師は無情にも契約の更新はされません。
もちろん、授業のコマは与えられません。
要するにクビです。
ただ、最近目につくのは、少子化に伴い授業自体が成立しないために、講師に任せる授業がないために契約を打ち切るパターンです。
これは仕方がないことかと思います。
ない袖は振れないですからね。
今後はこのようなパターンはますます増えてくると思います。

■予備校講師の今後
今後は予備校講師という職業はおいしい仕事ではなくなるでしょう。
予備校講師というのは、通常のアルバイトの時給と比べると割と高めの感じがします。
ただ、現場で授業をする時間に対して支払われる額は高いですが、その準備にかける時間等を考えると、時給が高いとは一概に言えない気がします。
そんな予備校講師という職業ですが、少子化という現実を考えると、先細りは目に見えております。

そんなことを考えると予備校講師という仕事を生業としている人間は少し考え直さなければいけないかもしれません。












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