ヤングジジイにとってのマルチはベテランジジイの学生運動 1–2
まず、この記事を公開する前に、これだけは伝えておきたい。
私はただの会社員である。現時点でいかなる副業、とりわけ情報商材うんたらとかアフィリエイトとか、MLM、マルチ商法(マルチまがい商法)、ネットワークビジネスなどの「ビジネス」の類のものにも籠絡されていないし、この記事を通じて読者の方々を何かしらの「ビジネス」に勧誘、誘導、折伏する、あるいは商材の類を販売する意図は一切ないことをここに断言する。
以上を踏まえて、当該記事にお目通しをいただけると幸いである。
気がつけば、人生の半分を東京ですごしている。
小さな荷物をひとつだけ持ち、故郷の駅を出立し、東京を目指した。
あれから幾星霜。
すっかりヤングジジイになった。貫禄もそれなりにある。収入は、まあそこそこ。
私は氷河期世代である。バブル崩壊の数年後に社会に出た。当時、地元にはクソみたいな仕事しかなく、若者たちは押し並べて、社会や世の中に辟易し、若さゆえの未熟さやエネルギーを凌駕する「何か」を抱えていた気がする。
「社会を信用しない」「大人なんかくそっくらえ」みたいなマインドは若い頃には誰しもが持ち、それらがあとあとになって「若気の至り」として振り返るものになる。例えば、団塊世代のベテランジジイにとってのそれが学生運動であると思うし、我々就職氷河期世代のヤングジジイにとってはマルチ系の「ビジネス」ではないだろうかと思う。
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