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はじめまして🌿 初回は「冬の養生」について

はじめまして。
このnoteでは古代自然哲学をもとに、漢方医学やハーブなどを取り入れて心と身体を整えること、そして日々の生活で実践・活用できる養生などを中心に発信するコンテンツとしてスタートしました🌿
これからどうぞ、よろしくお願いします。

初回投稿の今日(11/7)は、「立冬」ですね。
冬は立冬から始まり、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒を経て「立春」を迎えるまでの3ヶ月間のことを指します。

この二十四節気(地球に届く太陽の光量をもとに春夏秋冬の季節をさらに6つずつに分けた、農作業のために古代中国で考えられたもの)は、実際に体感する季節とは1ヶ月半ほどずれていると言われています。
これを、漢方医学では、実際の季節に先回りして養生を始めることで、次の季節を快適に過ごすことができると考えるんです。
例えば、この立冬から本格的に冬の養生を始めれば、次の季節の春に大きく体調を崩さずに気持ちよく過ごせるということですね。

今回は、そんな今の時期に大切な「冬の養生」をテーマにしたいと思います。

まず冬の養生で大切なことは、やっぱり”身体を冷やさない”こと。
寒さ(寒邪)は、心も身体も縮こまらせ、血行不良、新陳代謝や免疫力の低下などを招いたり、まさに「万病のもと」になってしまいます。

冷えにも種類がいろいろあり、
◎全身が冷えている「全身型」
◎冷えのぼせが起きている「下半身型」
◎手足の先が冷えている「末端型」
◎お腹が冷えている「内臓型」
など、いくつかのタイプが重なっていることも多いです。

どのタイプにも共通する温めのコツは、「温めるのはとにかく”下半身”」ということ。
人は通常でも上半身と下半身の温度差が2度程度、冷えのぼせの人は5〜8度も温度差がある場合があるそうです。

漢方医学で用いられる陰陽論でいうと、上半身は陽、下半身は陰と捉え、熱は上に昇りやすく、冷えは下に溜まりがちです。
(現代の私たちは身体を動かすことが少なく、頭ばかり使うことが多いため、ただでさえ上に溜まりやすい熱はよけいに上にこもってしまいます。)
なので、寒いときに上半身ばかり着込んだり温めてしまうと、下は冷えているのに上には熱がこもっている”冷えのぼせ”の状態になってしまいます。
そこで、下半身を重点的に温めることで自然と全身の熱のバランスが整い、ほてりなどを感じることなく心地よく全身を温めることができます。

少し一手間かかりますが、足湯をしたり、冷え取り靴下やレッグウォーマーを付けることなどは下半身を温めるのに役立ってくれますし、
とくに女性は冷えが生理痛の痛みなど婦人科系の不調につながりやすいので、下腹(丹田のあたり)と仙骨の両方にカイロを貼るのもおすすめです。

すぐに取り入れられる温めケアとしては、冷たい食べ物や飲み物を控える(飲み物は体温より低いものは冷たい飲み物と考えます)、できれば毎日20分〜30分くらいじんわりと汗をかくまで湯船に浸かるなどもいいですね。
冷えを感じる場合はそのまま放置せずに、とにかく下半身を温めることを意識してみてくださいね。
私ももともとは冷えのぼせのタイプでしたが、下半身を温めることを意識するようになってからは、以前よりも冷えを感じることが少なくなりました。


次に、中国医学でよく使われる五行説について。
身体を表すときに用いる五臓の、肝・心・脾・肺・腎という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。

この五行説についてはまた詳しく書けたらと思うのですが、
今回は冬に対応する「腎」をケアする方法をお伝えしたいと思います。

冬の寒さは、私たちの生命エネルギーを蓄えてくれている「腎」に大きな負担がかかってしまう季節です。
腎の不調は老化にも直結してしまうので、この時期の無理なダイエットなどは控え、睡眠をしっかりとることが大切。(冬はいつもより30分〜1時間ほど睡眠時間を長くするのもおすすめです)

この腎を助けてくれるおすすめの食材は、この2つ。
◎辛味(温めに):生姜・ネギ・紫蘇・シナモン・胡椒・にんにく・唐辛子など
◎黒い食材(身体のメンテナンスに):黒豆・黒ゴマ・黒キクラゲ・黒糖・ひじき・わかめなど

また、冬に不足しがちな元気を補ってくれる
椎茸・山芋・海老・ラム肉・牛肉・ナツメなども冬にぴったりな食材です。

もし献立に迷ったら、身体を温めてくれる根菜に薬味たっぷりのお鍋などもいいですね。
私は、黒ゴマと天然海塩をご飯にかけて、ゴマ塩ご飯にして黒食材を取り入れたりしています。

長くなってしまいましたが、温めのコツなど冬の養生について書いてみました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
これからも定期的に投稿していきたいと思いますので、ぜひぜひよろしくお願いします◎

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