自分の中の「べき思考」
日常生活を送る中で「何とかなるさ」と思い、妻の心配性とは裏腹に、楽観的に物事を考えることが多い。
しかし、仕事に関すると「翌日の授業が不安」「校務分掌の提案資料が出来ていない」と不安に思うことが多く、平日・休日を問わず教育書を読み漁り、教材研究を行うことが多くあった。それ自体が悪いことではなく、あくまでも趣味の範囲として取り組むのであればよいが、一度仕事が上手くいかなくなると、四六時中仕事のことを考えているため自分の首を絞めることにつながる。同じような働き方を続けている内は再休職の可能性が高いと感じる。
そこで、再休職しないためにも不安との向き合い方を学び、自分の働き方を見直すことにつなげる。
和田(2020)で最も印象に残っている箇所が「べき思考」について述べられている以下の文章である。
これまでの自分の働き方を振り返ると、「べき思考」が強すぎたということが分かった。小学校教員は1日に複数の数料を教える必要があり、多い日には国語・算数・社会・総合・道徳・体育といったように 6数料数える日もある。また、学年が上がるにつれ数える内容が少しずつ複雑になっていく。それに対応するためには教材研究が大事であり、1時間の授業で考えるのではなく単元で授業を考える必要がある。
初任の頃はとりあえず算数に力を入れていたが、だんだんと他の教科も頑張りたいと思うようになり、日に日に力を入れて教材研究をするようになっていった。
しかし、こうやって教材研究をしっかりして授業に陥まなければならないといった「べき思考」が強く、とても持続可能な働き方ではないということがよく分かった。このやり方にこだわらず、別の方法を考えるといった発想もすることができたはずである。
家で仕事をしているときに「そこまで仕事しなくてもいいんじゃないの?」と妻に言われたことがあったが、その時は深く考えることもしなかった。他者に言われて自分の思考の偏りに気づくことができればよかったが、仕事をしている最中はなかなか難しいだろう。
今回、客観的に自分を見つめ直したことで自分自身の理解が深まり、思考の偏りに気付くことができた。1週間に1度セルフモニタリングのような時間を設けることで、「今無理をしていないか」「自分自身はどんなことを感じているのか」を捉え、自分自身と上手く付き合っていくことができるようにしたい。
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