不安と恐怖の中でも選択して前進する
最近の経済やら世界状況などから、何をするにしても不安を感じている方も多いはず。
これからどうなるかわからないときに何かを選択するのは、普段よりもずっと勇気がいるし、過去の選択で失敗していたりすると余計に怖くなったり、足踏みしてしまったりもするでしょう。
私たちは毎日、その一瞬一瞬、何かしらの選択をしています。
ほぼ無意識に。
自分がどんな気分でいるか、自分に対してどんな感情を持つかさえ、実は選択です。
意識していないと、選んでいるとは自分でも思わないので気づかないだけ。
たとえば朝目覚めて、起きる、という当たり前のようなことだって、実はそうしているのは自分です。
人生で分かれ道になるような選択は確かに毎日じゃないかもしれないけれどひとつひとつの自分の選択に自信をもてたら、そして信頼できたら、心も平和になれますね。
自分の選択に自信を持つには、または不安があったとしても前に進むには、いったい何が必要なのでしょう。
直感もあるかも。
また、今まで積み上げてきたこともサポートしてくれます。
でも、そうしたものがない、または自分で感じられない場合は?
いったいどう考えるといつでも自分の選択に自信を持つことができるのか・・・・・・
例えば、先人達は、この選択ついて、以下の様に考えていたことが、参考になると思います。
「選択の幅が狭くなることを、老化と言う。」中谷彰宏(著述家)
「もし、あなたが決断を選択しないなら、あなたは、いっそう選択につきまとわれる。」ニール・パート(ミュージシャン)
「人の生き方を一番よく表すのは、言葉ではない。その人の選択である。我々の選択とは、つまるところ、我々の責任なのだ。」エレノア・ルーズベルト(婦人運動家)
「運命とは偶然の問題ではなく、選択の問題である。それは、待つものではなく、自分の手で獲得するものである。」ウィリアム・ジェニングス・ブライアン(政治家)
「選択するということは優先度をつけることであり、エネルギーの分散を極力避けることである。」利根川進(生物学者)
「他に選択がない時、心は驚くほど明晰になるものだ。」ヘンリー・キッシンジャー(政治家)
「人間は自由であり、つねに自分自身の選択によって行動すべきものである。」サルトル(哲学者)
「批判にどう対処するか、それをどう感じるかの選択権は自分にある。」リチャード・カールソン(心理学者)
「人は同情をかざしていろいろやってくれても、最後は自分一人ぎりぎりの選択をしなくてはならぬ人生のときがあるものだ。」石原慎太郎(政治家)
まずは、過去の失敗。
ここから自分を解放するには失敗から何か学んだ、失敗したことに対して自分でOKが出せる、という状態に持っていくと楽になります。
失敗から学ばないと、失敗のままだけれどそこから学んだなら、それは経験となり、知恵となり身になります。
そう思ってみましょう。
同じ失敗を何度か繰り返すこともあると心積もりをしておくのも大事。
人間は何度か同じ間違いをしないと気づかないときもあるし気づいていても「やっちゃった」ということは本当にあるもの。
一度してしまったことを「二度としないぞ」とプレッシャーをかけるのもいいかもしれませんがそれでも同じ失敗をしたら、自分を許す準備と余裕を持っていてください。
それから、これを選んだら今よりももっと悪くなるんじゃないか、という不安。
これも誰もが持つものです。
自分だけじゃないと思うのと同時に、今より悪くなったとしても、またなんとかすればいいんだ、と準備してみるのはどうでしょう。
そうなってからでは遅い、と思うかもしれませんが人生で本当にその気になったら、何かが遅すぎるなんてことはありません。
遅すぎるといって言い訳にするのももったいない。
今より悪くなったらそれはそれ、これはこれ、なんとかなるように努力しよう、と思ってみたらどうでしょう。
なるようになるさ、という考え方もよし。
今までを振り返ってもなんとかなっているはずなのです。
それを思い出して。
将来に対して、未来に対して不安や恐怖があるのは誰もが同じ。
でもここでその不安や恐怖にコントロールされたままにするのか、それとも自分で不安や恐怖をコントロールするよう努力するのか、で可能性も結果もまったく変わってきます。
後は、迷ったり選択できるだけ幸せなのだ、と思ってみるのも手です。
本当に危機迫るとき、余裕のないときにはこうしたらどうしよう、ああしたらどうしよう、と考える暇も時間もありません。
不安や恐怖から選択できないときは、実は余裕がまだあるとき。
だから、まだ起きていないことに思いをめぐらせて選択をどうするか・・・・・・と考えられるのは実は幸せなことなのかも、と見てみるとなんだか世の中も変わってきます。
確かに選択するのは簡単じゃないときもあります。
不安や恐怖に負けそうなときは、心が軽くなる考え方、誰かの言葉をあるだけ全部思い出して。
ときには、そうした考え方や言葉を無理にでも探しましょう。
その姿勢が気持ちに少しずつでもプラスの影響を与えてくれるはず。
Mankind's greatest gift, also its greatest curse, is that we have free choice.
We can make our choices built from love or from fear. Elisabeth Kubler-Ross.
人間の一番の贈り物であり、また呪いともいえるものは”選択の自由”があること。
不安から来る選択もできるしまた愛情から来る選択もできる。
選択の自由とパワーを持っているなら、せっかくだから使わないともったいないですね。