【「嗜む」のすすめ】未来からの学びに焦がれ本を嗜む
私達が密かに大切にしているものたち。
確かにあるのに。
指差すことができない。
それらは、目に見えるものばかりではなくて。
それらを、ひとつずつ読み解き。
それらを、丁寧に表わしていく。
そうして出来た言葉の集積を嗜む。
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計画とは、本来、その通りにいかずに、ズレてしまうものです^^;
むしろ、計画を立てる本当の目的とは、以下の様な点を再確認して、
「管理」よりも「方向づけ」
「数字」よりも「信念」
「仕訳」よりも「読み方」
「総花的」よりも「重点主義」
「気合い」よりも「具体化」
現実とのズレを認識し、「未来予測(バックキャスティング)」と「現在過去分析(フォアキャスティング)」との使い分けを考慮しながら、
適宜、改善することが必要ですね(^^)
フォアキャスティング思考:過去や現在から未来を導き出す思考法
バックキャスティング思考:欲しい未来から今やるべきことを導き出す思考法
ビジネスを成功させるためには、フォアキャスティング思考とバックキャスティング思考の両方を上手く使いこなす必要があります。
プライベートでも活用可能だと思います。
たぶん、多くの人が、普段から、自然に行っているフォアキャスティング思考ですが、以下の手順で行えばより効果的に思考を進めていくことができます。
■過去のデータや経験、現状を洗い出す
■反省点や改善点を抜き出す
■具体的な行動指針を決める
フォアキャスティング思考には、以下のようなメリットがあります。
■現状の問題点を改善するのに向いている
■失敗リスクが低い
但し、フォアキャスティング思考には、以下のような弱みも存在しています。
■消極的なアイディアに偏りやすい
■視野が狭くなってしまう
■目的がブレてしまう
フォアキャスティング思考の意味とは?メリット、デメリットを解説
バックキャスティング思考で問題にアプローチ!やり方や事例を解説!
この世の中には、面倒くさい事が少なからず有るけど、視点を切り替えることで、改善可能であり、あるのは、面倒くさいという感情を生み出してしまう、意味づけがあるのみです。
ここで、注意しておきたい点としては、リスクと不確実性の違いを、正しく認識しておくことです。
リスクは、確率分布を仮定できるものであり、不確実性は、確率分布を想定できないものです。
ある作業の異常値が、統計的に推定されている以上に生じているということは、最初の仮定が間違っているということです。
例えば、市場の正規分布には、価格のランダムな動きが仮定されていますが、
①人間の心理が他者から影響を受けること
②信用取引の強制決済
③プログラム売買による損切り
などを考えると、市場は、一定以上の範囲を超えて動くと、その方向への動きが加速されることは、市場に参加されている方であれば、実感としてわかると思います。
人間が行う将来の予測は、過去の経験をもとになされますが、未来は、過去とは、必ずしも同じようにはなりません。
未来を予想する理論は、過去の経験から作られますが、過去の経験が、未来にも当てはまると思うのは、その理論を過剰に信頼していることになります。
ある瞬間の株価は一つの価格に決まっていますが、その価格は、過去の情報、現在の状態から推定された将来の期待によって決まり、その期待は、市場参加者の思い込みによって成り立っています。
思い込みは、非常に移ろいやすいものですが、その移ろいやすいものの集合の表現が、例えば、株価です。
株価は、非常に、儚いものの均衡によって成り立っています。
人の心の移ろいやすさは、市場から離れると明らかですが、市場における価格として表現されると、価値が価格として、必然的に、一定の値を取るように思われてしまいます。
しかしながら、そもそも価値は、人間の心が決めるものなので、価値自体も変動しやすく、価値を、お金の値として表した株価は、さらに変動しやすいはずです。
生命保険は、巨大隕石が地球に衝突することや、伝染性の強い致死的な感染症が突発的に発生しないことを、前提にしていると思います。
たびたび大火災が生じた江戸時代には、江戸だけを対象にした火災保険は成立しなかったはずです。
ペストなどによって、人口のかなりの数の人々が死亡する可能性のあった中世ヨーロッパにも、生命保険はなかったことでしょう。
生命保険は、伝染性の強い致死的な病気がなくなって初めて、火災保険は、火災を途中で食い止めることができるようになり、無制限に火事が燃え広がらなくなって初めて、成り立つようになったはずです。
それらに比べて、金融は、まだまだ無制限に被害が伝わっていく構造が残っていることがわかります。
よって、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)(債務者である企業の倒産や国の破綻に備えた保険のようなもの) などは、本来、原理的に成立しにくいはずです。
にもかかわらず、CDSなどが成り立っていたのは、病気や火災と比較すると、金融の危機について、人間は、実感として危機を感じにくいということもあるのかもしれません。
リスクをヘッジできるという思い込みが、リスクをヘッジしにくくしているようです。
伝染病や火災の例から考えると、私達が生きる世界のポイントは、連鎖的に伝わることを食い止めるシステムを作り上げることができるかどうかによると思います。
伝染病や火災は、物理的に食い止めることができればよかったのですが、金融は、人間の心理の伝染を食い止めるという問題なので、その分、難しい点があるように思います。
過去・現在のデータ分析から“将来を予測する”のは、既に時代遅れの観がある様ですが、何事もバランスが大事なので、適用する箇所を間違えない様に注意の上、未来に学ぶ=バックキャスティングの発想を採用していきたいですね。
【参考図書】
「未来記憶」池田貴将(著)
「予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」」ダン・アリエリー(著)熊谷淳子(訳)
「「不確実性」超入門」(日経ビジネス人文庫)田渕直也(著)
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人の心と記憶をつなげる空想の喫茶店ミライノキオク
季節の変わり目って
体調を崩しやすいので
こころに
ちょっとしたスペースをつくって
ゆとりをもった
対応をしたいものです
あなたの
心のスペースは
空いていますか?
そのためにも
土曜
日曜
とだらだら
コロコロ
ん?
ゴロゴロ
ゆったりと
安心できる
時間を
過ごしたものです
ね(^^)
心に
いいスペースが
できた気分を
二度と戻らない
日々の
小さく輝くような
時間を
味わって
気付くと
何だか嬉しいな!って
感じになってくるから
ね(^^)
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今日は、どれを読もうかなんて。
好きなことに没入し。
自分と向き合う時間に浸る「ヒタ活」(^^)
今宵、嗜む本のお品書きは・・・
【未来からの学びに焦がれ本を嗜む】
「赤の書 テキスト版」C・G・ユング(著)河合俊雄(監訳)ソヌ・シャムダサーニ(編)田中康裕/高月玲子/猪股剛(訳)
「赤の書[図版版]」C・G・ユング (著)
「手塚治虫を装丁する」展
「超訳ニーチェの言葉」フリ-ドリヒ・ヴィルヘルム・ニ-チェ(著)白取春彦(編訳)
「超訳ニーチェの言葉 II」フリ-ドリヒ・ヴィルヘルム・ニ-チェ(著)白取春彦(編訳)
「YUKO MURATA」ムラタ有子(著)
「おとになる— 30個のオブジェと10分の音」中島吏英(著)
「Satoshi Hirose」廣瀬智央コンセプトブック
「ぴよちゃんとメリークリスマス」(ぴよちゃん絵本)いりやま さとし(著, イラスト)
「海の魚 大図鑑」石川皓章(著)瀬能宏(監修)隔週刊つり情報編集部(編)
「日本の生物多様性 - 自然と人との共生」環境省自然環境局生物多様性センター(監修)
「Memoir of Forgetting the Capital―都わすれの記」谷崎潤一郎(著)ドナルド・キーン(序)エミー ハインリック(訳)
「もりのくまとテディベア」谷川俊太郎(著)和田誠(イラスト)
「ジキル博士とハイド氏」(世界の名作絵本 愛蔵版)ロバート・ルイス スティーヴンソン(著)リュドヴィック ドバーム(イラスト)こだま しおり(訳)
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