【自由詩】あったかい言葉(音楽&短歌付き)
言葉は大切
言葉ひとつで
人の気持ちは大きくかわる
それがわかっていながら
なかなか
伝えたいことが
ちゃんと言えないことの方が多い
でも
立場とか
建前とか
強情さとか
そういう心に纏った衣を
一枚
一枚
脱いで
自分という一人の人間が
どれだけありのままの言葉で
相手の気持ちに寄り添えるか
相手の心を包んであげられるか
と考えてみると
ん~
いつでも
できるかどうか
自信満々とはいかないけど
でも
きっと
かけてくれた言葉に
自分が感じた気持ちを忘れないでいることが
誰かに対しても
同じようにかけてくれた言葉を
返して言える自分になることじゃないか?
と思ったりもする
「たいへんだったね」
や
「よかったね」
って
その他たくさんの
できるだけ綺麗で
あったかい言葉を
素直に伝えてあげたい
【勝手なタイアップ曲(^^♪】
【勝手にタイアップ短歌(*^^)v】
<あったかい言葉>
「森を歩す、新秋を歩す 美しき言葉のありていま月を歩す」
(高野公彦「「カノン」の迷子」『短歌』2020.11より)
「君の目に見られいるとき私はこまかき水の粒子に還る」
(安藤美保『水の粒子』より)
「あはあはとあはいあはひをあはせつつうたひあひゐるしやぼん玉はも」
(由季調『互に』より)
<人間の内側に言葉が生まれる瞬間>
「くちびるは言葉をさぐるふりそそぐ秋の光の触さはれないもの」
(尾崎まゆみ『綺麗な指』より)
「天涯花ひとつ胸へと流れ来るあなたが言葉につまる真昼を」
(大森静佳『カミーユ』より)
「本当は声に言葉にしたかつた空を歌つてにごしたあの日」
(中野迪瑠『青色ピアス』より)
<日常使っている言葉が曲げやすくなることで詩が生まれやすくなる瞬間>
「湿り気を空が含んでくる時に言葉は少し曲げやすくなる」
(中津昌子『記憶の椅子』より)
「ほんとうの愛のことばをでたらめな花の言葉として贈るから」
(岡本真帆『水上バス浅草行き』より)
「その頬は夜空あおぞらうつす頬 いらないよ、一輪挿しの言葉は」
(大森静佳『ヘクタール』より)
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