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【「嗜む」のすすめ】時空構造に焦がれ本を嗜む

別所隆弘さん撮影

私達が密かに大切にしているものたち。

確かにあるのに。

指差すことができない。

それらは、目に見えるものばかりではなくて。

それらを、ひとつずつ読み解き。

それらを、丁寧に表わしていく。

そうして出来た言葉の集積を嗜む。




■テキスト

「まなざしのデザイン 〈世界の見方〉を変える方法」 ハナムラチカヒロ(著)

ランドスケープデザインで〈風景〉を変えようとしてきたハナムラさんは、風景の半分は、人間の想像力に根ざした〈まなざし〉から生まれるため、人間の外側のデザインばかりを洗練させたところで、その効果は、どこまでいっても半分しかないということを、悟ったそうです。

そこで、人のモノの見方を変えること、すなわち、

「まなざしのデザイン」

を提唱し、方法論の構築を試みると同時に、実践的にワークショップやパフォーマンスをおこなうことで、

〈まなざし〉を変えることから〈世界〉を変える

という冒険に挑戦しています。

あなたの「まなざし」は「思い込み」に満ちている!
山極壽一氏推薦。
過剰な情報社会に気鋭のランドスケープアーティスト(風景異化論)が贈る「まなざし」の革命法とは?
――『まなざしの革命 世界の見方は変えられる』はじめに公開。

<自らのまなざしを自らデザインする>
「同じ道を毎日歩くと新しい発見が減っていくように、私たちのまなざしは徐々に固定化していきます。

この固定化してしまったまなざしをデザインすることで、新たな見方をつくる。

つくられたまなざしがあるからまた壊すことができる。

こうしてつくることと壊すことは巡りながら、まなざしが深まっていくのだと思います。

これはまなざしだけではなく、意味や価値という言葉に置き換えても良いかもしれません。

そして、意味や価値を“つくる”ことをしているのが実はデザインで、“壊す”ことをしているのがアートなのではないか。

物事のソリューションに向けられたデザインと、物事へのクエスチョンへ向けられたアートの両方が、“風景異化”には含まれているのではないかと考えています。

私たち人間は、簡単に何かの物事に囚われてしまいます。

金に、欲望に、ときにイデオロギーに固執してしまいます。

囚われることで僕らは思考を止めてしまいがちです。

でも、この思考停止の状態は、きっと私たちから成長のチャンスを奪ってしまう。

そうならないために、僕らは自らのまなざしを自らがデザインすることで発見したり疑ったり、何かを見出だしたりしながら、何ものにも囚われずに自由であるような、そんな心を育てることが、これから尚更に必要になってくるのではないかと思っています。」

高度成長期以降の大量生産・大量消費を続けてきた社会に対し、何らかの変革が求められている今の時代。

ハナムラさんの言う、物のデザインだけではない「まなざしのデザイン」は、これからの社会の新たな価値を見出だす糸口になるかもしれませんね(^^)

<参考記事>

■25夜250冊目

2024年4月18日から、適宜、1夜10冊の本を選別して、その本達に肖り、倣うことで、知文(考えや事柄を他に知らせるための書面)を実践するための参考図書として、紹介させて頂きますね(^^)

みなさんにとっても、それぞれが恋い焦がれ、貪り、血肉とした夜があると思います。

どんな夜を持ち込んで、その中から、どんな夜を選んだのか。

そして、私達は、何に、肖り、倣おうととしているのか。

その様な稽古の稽古たる所以となり得る本に出会うことは、とても面白い夜を体験させてくれると、そう考えています。

さてと、今日は、どれを読もうかなんて。

武道や茶道の稽古のように装いを整えて。

振る舞いを変え。

居ずまいから見直して。

好きなことに没入する「読書の稽古」。

稽古の字義は、古に稽えること。

古典に還れという意味ではなくて、「古」そのものに学び、そのプロセスを習熟することを指す。

西平直著「世阿弥の稽古哲学」

自分と向き合う時間に浸る「ヒタ活」(^^)

さて、今宵のお稽古で、嗜む本のお品書きは・・・

【「嗜む」のすすめ】時空構造に焦がれ本を嗜む

Alexey Brodovitch
Gabriel Bauret

全宇宙誌
松岡正剛

Printed Matter: Drukwerk, 2nd Edition
Karel Martens

絵草紙うろつき夜太
柴田錬三郎

Dorfsman & CBS
Dick Hess、Marion Muller

資生堂のクリエイティブワーク

西武のクリエイティブワーク

パルコのアド・ワーク 1969-1979

イメージの翼2
細谷巖

向秀男のアートディレクション
向秀男

■(参考記事)


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