【日常茶飯事】何となくしょげそうになったら空を見上げる
「仰向けで空想すればなかぞらの飛び込み台から落ちてくるきみ」
(小島なお『展開図』より)
「つれづれと空ぞ見らるる思ふ人天降り来ん物ならなくに」
(『和泉式部集・和泉式部続集』より)
過去に、くよくよこだわらないことです。
健全な心理を取り戻すコツは、がんばることではなく、手放すことに、あるのかもしれません。
なんでもかんでも、分析したがる思考法を手放して、頭をスッキリさせてみましょう!
「訳もなく靴ひもを固く結ぶとき何を絞め殺したんだ僕は」
(三田三郎『鬼と踊る』より)
そうして、心を鎮めると、自然に考えがまとまり、次は、どうするべきかが見えてくるはずです。
内なる深い智恵は、穏やかな心に宿ってきます。
「わが指が日本地図を指してゆくそこに友だちが生きてると思い」
(花山周子「二〇一七年、冬の一月」/「たべるのがおそい」vol.3より)
不安定で、頭が混乱しているときは、自分が、今そんな状態にあると認識し、ただ、気持ちが鎮まるのを待つしかありません。
「お母さんあきちゃんのこと好き?と聞くもちろんだとも薔薇の如くに」
(花山周子「季節の歌」角川「短歌」2016年1月号より)
リラックスして、自分の智恵が、働きだすのを、信じることが大事ですね。
「輪投げの輪投げられたように目覚めれば予告なく今日の晴れは来たれり」
(花山周子「季節の歌」角川「短歌」2016年6月号より)
それには、信念と、謙虚と、忍耐力が必要だと思います。
考えすぎると、頭が混乱します。
力を入りすぎると疲れます。
心の状態が悪いときには、いい考えをすることは、難しいと思います。
そんなときには、いったん思考を手放して、無理やり考えないように心がけ、心を鎮めることができればいいと思います。
心が安定して、穏やかな状態なら、いい考えや、智恵が、生まれやすくなってきます。
「逃げてたら余計に怖くなるからな 青天に薄い雲ばかり浮く」
(染野太朗『人魚』より)
アイデアが作られる過程でも、一所懸命に考えたあとの孵化段階として、そのことを考えないようにして、無意識の心にまかせるのがいいそうです。
「木香薔薇の配線は入り組みながらすべての花を灯してゐたり」
(飯田彩乃『リヴァーサイド』より)
「親指の爪ほどもなき消ゴムに推敲の一首またも消したり」
(伊勢方信『ピアフは歌ふ』より)
いい考えをするためには、どういう心の状態が、いいのか悪いのかを知る。
心の状態が悪いときには、いい状態に戻せるように心がける。
このようなことができるようになれたらいいですね(^^)
意外な景色に気が付いて、気持ちも晴れる↑↑かもよ。
「街なかにあふれてゐたり花の名を知りたるゆゑにその花さはに」
(栗原寛『Terrarium』より)