すべてのことに意味を見い出す
すべてのことには意味がある、って私は常に考えていますが、あなたはいかがですか?
周りで起きること。
自分に降りかかる出来事。
周りにいる人たち。
出会う人たち。
何か必ず意味がある。
そのときはわからなくても、何か隠された意味があったり、後から気づく意味があったり。
「真実の中には、個人的な経験を経て初めて本当の意味が理解できるものも多い。」J・S・ミル(哲学者)
分かっているつもりでも、どれだけ事実として実感できていて、自分の中で受け入れているのかによって、その先の行動は全く違ったものになってきます。
表面的な建前ではなく、本当に意味することが、理解できているのか考えてみる。
真実を分かったつもりだと、思い込んでしまっていることはありませんか?
例えば、何か嫌なことがあって今は逆境にあるとしても、そこから学ぶことがあったり、そこから這い上がることが大きな糧となったり。
何気ない出会いが、そのときはなんともなくても後で大きな意味を持ったりもしますよね。
成功している人やビジネスでのお話、アスリートや芸能人など、みんなそれぞれ「ストーリー」を持っていて、今の自分があるのは今までがあったから、あのことがあったから、というお話はよく聞きます。
あなたにも、そんな経験はないでしょうか。
例えば、悲しい経験をしたからこそ、ほかの人の痛みがより理解できる人になれる。
だからこそ人の優しさや思いやりがありがたいと思えるし、また自分もそういう人でありたいとも思えます。
世の中には、優しさを受け入れられなかったり感謝できなかったりする人たちもいて、考えてみると感謝できることがあるのは幸せです。
何か欲しいものが手に入らなくて、苦しくても実は何かもっとより良いものが待っていた、なんてことも。
失恋だって、その後に新しい出会いがあったりして失恋していなければ、その新しい人に出会えないことも。
なにかがうまくいっていないのには、確かに自分の経験不足や努力不足、やっていることが的外れ、などの理由もあるかもしれません。
だからうまくいっていないことが、的外れや経験不足や努力不足に気づかされる機会になるときもあるでしょう。
が、もしかしてもっと大きなメッセージというか、何か隠された理由があるのかも。
うまくいかないからには、そのうまくいかないことにも、何か目的があって存在しているはず。
「イライラ」と「後になって」の間には少々タイムラグもありますが。
要するに、何かがうまくいっていないときは、「そっちじゃなくてこっちをもっと見てみなさい」「もっと別なことを先に学びなさい」「もっといいことがあるから、もう少し根気よく待ちなさい」というようなメッセージです。
だから、すべてのことに意味はあるんだと思って見てみると、物事を否定しなくてすむようになって気持ちは楽です。
これもひとつの前向きな考え方というか、私は自分を楽にするひとつのスキルだと考えています。
だからこそ、今ある出来事、起きる出来事、周りにいる人たち、新しく出会う人に感謝して大事にしてみましょう。
今あることは、何を私にもたらしてくれるのかな?
この人とは、どんなつながりになって、将来どんな展開を見せてくれるのかしら?と思ってみるだけで楽しくなります。
そして、今あることの中から、良いことや学べることを探すようにしてみましょう。
探し出すと、良いことや学べることは必ずあるから不思議です。