《羅針盤》
私たちの人生を航海に例えるなら、人生を正しく歩むためには、その正しい方向に進んでいるか否かの判断基準としての心の羅針盤がどうしても必要です。
心の羅針盤を備えていない者は、その場、その時に揺れ動く感情に従ってものごとを処理してしまいがちになります。
そして、後で取り返しのつかないことをしてしまう。
その人の内部に羅針盤が備え付けてあれば、その羅針盤に照らし合わせて価値判断し、正しい行為ができるようになる。
日本は確かに経済的には豊かになった。
でも、世界には栄養失調で多くの人が毎日いのちを失っていきます。
ところが、日本で栄養失調でいのちを失うことは、よほどの事情がない限り起きることはありません。
ところが、人の心はとっても貧弱になりました^^;
そして、多くの人が拝金主義者になり、お金さえあれば、何でもできる、人の心さえ支配できると考えるようになっている人が多くなったような感じがします。
本当に悲しいどころか末恐ろしい思いを抱くのは私一人だけではないと思います。
例えば、以前、テレビ等のマスコミを賑わしていた耐震強度偽装事件等は、その瞬時の人の目をごまかせば、それで万事上手くすむという品格のある人間の仕業とは到底考えられない行為です。
セメントで固めてしまえば、偽装が暴露されることはないと確信していたと思います。
しかし、一時的には人の目はごまかされても、不正はいつか必ず暴かれます。
心の中に正しい価値観を確立している人間ならば、例え、人の目はごまかされても、自分の良心の目をごまかすことはできません。
そう、どんなペテン師も自分のこころにはウソはつけないから・・・・・・
そのために良心が痛むはずです。
本当の人間ならば、誰も見ていなくとも、自分のなすべき義務を誠実に成し遂げる誇りを持たなければならないと思うんですよね。
人間としての成功も幸せもそこから創り出されるべきだと思います。
品性の確立されている人は、人が見ている見ていないにかかわらず、自分のなすべきことを誠実に成し遂げる人。
だから、現代社会の不祥事が次々と起きているのは、品性の欠如の人が多いということに結論づけられるのかもしれませんねぇ。
日本の緊急課題は、どのようにして人々の品性を高めるか、ということであるかも。
品性のある人は、自分内部に機能の優れた羅針盤を備え付けて、その人の具体的行動の際に、正しい判断の基準を具体的に提示してくれるはずですから・・・・・・
では、船が正しい方向に進んでいるかどうかの基準が、船に備えてある羅針盤であるとすれば、私たちの人生を航海に例えた場合、私たちも日々の行動の正しい判断基準としての心の羅針盤を備え付けていなければならないことになります。
それと同時にその羅針盤が正しく機能するように、整備しておかなければ、いざというときに誤った結果を導き出すことになります。
私たちは生きていく過程で、重大な決断を迫られることに、幾たびとなく遭遇し、そのたびに正しい決断に基づく実行によって、人生を幸せに築いてきました。
人生の曲がり角において、右に曲がるべきか左に折れるべきか迷うとき、他人に相談することも大切です、そのような信頼出来る機会にすべての人が恵まれているとは限りません。
一番容易に、どう判断しどんな行動をすればよいのか、即座に判断できるためには、自分の内部に正しい心の羅針盤、人生の価値観を確立しておいた方が、最も優れた生きる知恵を備えた人であると言えるのではないでしょうか?
その生きた知恵はどのようにして修得できるのか?
特に今の情報が溢れる社会において、単にいろんな事を知っているというだけでは意味がない。
情報は誰にでも手に入る。
知識があるというのは、当たり前の話。
その知識の中で、如何に実践する時に役立つ最適な知恵をもっているか?
それがこれからの時代に問われていると思います。
本当の生きた知恵は、人生において、万巻の書をよむより、優れた人物に一人でも多く会うほうがどれだけ勉強になるかと身を以て体験した人なのかもしれませんねぇ(^^)
如何に知識に富んでいても、知恵のない者の知識は、無益にもなり、害にもなります。
知恵こそ人の生きる力です。
生きた知恵は、実践者にしか分からない。
行動なきものに、知恵は与えられないことを肝に銘じて、さぁ行くでぇぇぇ!!!
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