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【日常茶飯事】電車の中で今日一日のシゴトを整理

「海があるから」より

「なんだか不安なんです」

「何かあったの?」

「別に特にはないけど、どうしてか不安なんです。」

「どんなときに?」

「何かしようと思ったときとか」

「例えば?」

「ん~」

こんなことって、何度かあったと思います。

やったことがないこととか、初めてやるときってこと?

そう、失敗したらどうしよう、とか、思うんですよね(^^;

みなさんも、こんな風に思ったこと、ありますか?

それは、未来に対する不安であったりします。

初めてやることや、不案内なこと、そして、苦手なことなど。

そういうことを目の前にしたとき、誰でも、少なからず感じるものですよね。

それは、どこからくるのでしょう?

作り出しているのは?

作り出しているのは、他ならぬ自分自身なんですよね(^^;

「湯の中に塩振りながら ブロッコリーお前程いさぎよき緑になれたら」
(文屋亮『月ははるかな都』より)

過去に失敗したり、恥ずかしい思いをした経験が、作り出しているんです。

「もし、またあんなことになったら・・・」って、不安を先取りしちゃっているんですね。

これを、予期不安というそうです。

でもね、一概に、「悪いこと」とは言えないと思うんです。

だって、「もうあんな思いをしないように」って自分を守ろうとしている、とも言えます。

ただ、やっぱり「やりたい!」っていう気持ちを、萎えさせてしまうのは事実です。

何故かと言えば、それは、今はもう、そうして、自分を守らなくても、大丈夫な自分になったから。

だから、思い惑わず、誰にも会わず、しずかに、しずかに、ときには、人も、冬ごもりすると、いいのかもしれません。

それは、例えば、ちぎれそうな心を守るために。

ふたたびの力が満ちるように。

もう大丈夫、もう大丈夫と、心やわらかに始動するまで。

「なだれこむ青空、あなた、舌の根をせつなくおさえこまれるままに」
(佐藤弓生『眼鏡屋は夕ぐれのため』より)

だから、思い出してみましょう!

今までだって、そうして、不安に駆られながらも、色々なことをやれてきたってことを。

「にがき夏まためぐり来て風が揉む無花果に不安な青き実の数」
(角宮悦子『ある緩徐調』より)

一つ一つは、小さなステップだったかもしれない。

でも、それを積み重ねることで、いつの間にか、こんなことが出来るようになってた!ってことを(^^)

「夕焼けと青空せめぎあう時を「明う暗う(アコークロー)」と呼ぶ島のひと」
(俵万智『未来のサイズ』より)

やってみるまで、不安は消えないかもしれないし、消えるかもしれません。

そして、やってみたら。

あれ?ってな感じで、意外と不安は、跡形もなく消えてしまっているかもしれないから(^^)

スッキリ頭で、今日も出陣!

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