【音楽とお酒とうた】時代が鳴らす音やうたに耳を傾ける
日本独自の音楽カルチャー(昭和のジャズ喫茶)として、海外から注目を集めている「リスニングバー」は、音楽に出会い、語るために、会話を抑制して、音楽に集中させる環境作りに徹したお店です。
それは、近年の国内外の大衆文化の中では、珍しいのかもしれませんね。
お客様が、音楽に、深く耳を傾ける特別な時間。
この空間を創り上げると、本当に魔法の様な場所に。
ここで、お時間有れば、以下のセレクターの方々の選曲を、聴いてみて♪
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リスニングバーに映えるJazz Giants 15選
時には、感動的になるし、泣いている人もいたりと。
音楽好きが集まっているから、聴き終わった後に、音楽について、話したりするのも、楽しいよね(^^♪
その場でしか聴けない音、楽曲との出会い。
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音楽との距離が近くなったからこそ、心を掴まれるものがある。
いつでも、どこでも、聴けるようになった音楽。
皆さんが、最後に、「浸った」のは、いつですか?
ジャズ百余年を彩るスタンダードナンバー20
時間芸術と言われる音楽は、瞬間ごとに消えてゆく定めにあります。
どんなに、
「ああ、いつまでも聴いていたい」
と、願っても、叶わない。
そこに、人生の素晴らしさが、在るのでしょう、ね。
偶には、スピーカーや言葉に耳を傾け、どっぷりと、音楽やうたに浸ってみては、如何ですか?(^^♪
そして、歌人・馬場あき子さんは、短歌は、言葉の芸術、言葉を研ぐ砥石のようなものを、自分の中に持つことが大切と、力を込めて仰られていましたね。
「音楽」をキーワードにして、叙情的、旋律的な特徴の強い独唱曲(アリア)的な短歌達に、時には、浸ってみるのも、如何でしょうか?
「革命歌作詞家に凭りかかられてすこしづつ液化してゆくピアノ」
(塚本邦雄『水葬物語』より)
「音は消ゆ人も逝きたりめぐりやまぬ季節のなかに残る音楽」
(河野美砂子『ゼクエンツ』より)
「どこからが音であるのか一本の指のおもさが鍵盤(キイ)になるとき」
(河野美砂子『無言歌』より)
「黄昏のSpotifyより流れくる死者の音楽、死者未満の音楽」
(睦月都『Dance with the invisibles』より)
「ぴあのぴあのいつもうれしい音がするようにわたしを鳴らしてほしい」
(嶋田さくらこ『やさしいぴあの』より)
「これも聴いてみる?を聴いていて外の流れる町に春をみている」
(岡野大嗣『音楽』より)
「耳で聴く風景ならば雪原は最弱音のシンバルだらう」
「オルガンに灯る偽終止、頑張れば楽になるとふ属音ドミナントあはれ」
「単音は波のみなもと わたくしのいづみに足を晒すものたち」
「何度でも鳴りかへすから 色彩を一度うしなふための五線紙」
「フェルマータ 泣いてゐるのはわたしではなくてかつての庭の思ひ出」
(濱松哲朗『翅ある人の音楽』より)
「星あかりのわずかに届く闇を来てものやわらかな音楽ひとつ」
(甲村秀雄 『短歌往来』4月号 第32巻4号 2020年より)
「閉店のやさしい音楽が流れて、旅を勧めてくる雑誌を閉じる」
(郡司和斗 『かりん』2020年5月号 第43巻第5号より)
【参考雑誌】
BRUTUS(ブルータス) 2021年 2月15日号 No.932[音楽と酒。]
BRUTUS(ブルータス) 2021年 7月15日号 No.942[音楽と酒・夏。]
BRUTUS特別編集 完本 音楽と酒。
【参考記事】
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