見出し画像

高齢者が考えなければいけない「車の運転」のこと_セカンドライフ

 
連日、高齢者による自動車事故がニュースを賑わせています。メディアの情報では、確かに急激に増えているように見えますが、データに基づく事故件数を調べてみたらこんな結果でした。

1.高齢者の運転事情 

1)65歳以上の高齢者の事故件数
2008年 6,840件(全体に占める割合は11.1%)
2017年 5,867件(全体に占める割合は17.9%)
 ⇒△964件減少(全体に占める割合は6.8%増加)
 
2)75歳以上の免許保有者数
2008年 250万人
2018年 513万人
 ⇒+263万人増加(205%)
 
3)75歳以上の自動車死亡事故
 ⇒+400件/年 増加
 
要約すると、

●65歳以上の事故件数は▲964件減っているが、占有率は6.8%増加している。

つまり、自動車の安全性向上によって高齢者の事故件数は減っているが、自動車事故全体が減少している。

●75歳以上の死亡事故は、400件/年で、毎年増加している。

つまり、自動車の安全性が向上しても、やはり一定以上の年齢を超えると、運転の対応力でカバーできなくなるということです。

 ここから言えることは、自動車の安全性能が上がったとはいえ完全自動運転でもない限り、75歳以上の死亡事故は減らないということが言えます。

さらに、今後75歳以上の人口は増え続けることも大きな要因です。

2.高齢者が考えなければいけない「車の運転」のこと

私は今65歳です。
趣味はロードバイクで、毎週乗っていますがちょっとでも気を抜くとヒヤリとすることがあり、その頻度が上がってきているように思います。
 
ですから、そろそろ乗り方を変えるか、やめどきかなぁ なんてことを考えるわけです

何しろ落車すると死ぬほど痛いし、場合によっては死にますから。 苦笑

でも自動車は、事故したときの体の痛みとか、死への恐怖は車に守られているという過信から、あまり想像しなていないと思います。
 
今、免許の返納は個人の意志に委ねられていますが、その時の判断基準は、やはり自分の身体能力を冷静に判断できているかどうかが鍵となります。

私の場合はロードバイクですが、人によって色んなスポーツや、色んな生活習慣の中で、以前は出来ていたことが段々出来なくなってきたことと客観的に向き合うことが重要です。

もし、反射神経の衰えを感じ始めたら、運転の仕方や心の持ち方を変える。
つまり「もう以前の自分ではないのだ!」をしっかり自覚することです。
 
メディアも衝撃的な場面を喧伝するだけでなく、数字をきちんと示した上で、今後あるべき姿を示すコンテンツを提案してくれないのかなぁ
 

いいなと思ったら応援しよう!