「素晴らしいセカンドライフ構築術。50代をどう生きるかが鍵」_セカンドライフ

1.50代になったら、避けて通れない試練を乗り切らないといけません。


50代半ばに差し掛かると、深刻な問題に直面することになります。しかも、それらはほぼ同時にやってきます。

1)まずは子供の進学です。
これは大きな出費には違いありませんが、サラリーマンであれば早めに準備しておけばなんとかなるので、シリアス度は低いです。

2)次に住宅ローンです。
サラリーマンであれば30代から40代で購入されると思いますが、このときは親の問題、子供の結婚、独立なんて織り込まずに決めてしまう人が殆どです。

実は私もそうでした。今思うと最低でも退職金で完済出来る計画を立てて購入すべきでした。

3)次に家族の誰かが持ち込んでくるトラブルです
ここで言う家族とは親戚も含めます。大抵は金銭トラブル。つまり借金の相談を持ち込んでくることです。

平素は「そんな問題持ち込まれても、親戚と言えども、俺には関係ない。断るさ」くらいに考えていても、こういうトラブルを持ち込む人は、他に持っていき場がないので来るのです。

ですから、もしバサッと切り捨てると、家族・親戚との関係が悪くなる可能性もあり、仮に助けてあげても戻ってこないことがあります。
どっちにしても覚悟を以て意思決定する必要があり、後味の悪い問題です。

4)最後に親の問題です。
これが一番シリアスで、一番難しい問題です。
これは私のケースなのですが、ある日、夜中に一本の電話がありました。

「お母さんが倒れて入院されました。すぐに来てください」

そこから私の生活が一変。
まるで山から岩が転げ落ちるように次々とトラブルが起きました。

親の借金、入院、老人ホームへの入居。それだけでなく様々な後始末など、信じられないようなことが次々起こりました。

私はお金のマネジメントや、病院や施設との交渉事、人間関係の対応は、淡々と対処できるのですが、毎日、母の愚痴を聞いたり、身の回りの世話をは全く上手く出来ず、私と母の口論が始まると、いつも妻が間に入って上手く折合をつけてくれました。

このことは今でも妻には申し訳なかったと思っています。

2.素晴らしいセカンドライフは、この後やってくる


ここまで読まれた方は、人生が重く暗いイメージになったかもしれませんが、ここからが素晴らしいセカンドライフのお話です。

50代は家長として、家族という船を目指す方向に舵取りしなくてはなりません。

では舵取りとは何か?それは子供や親や家族の問題を解決することです。

そうやって深刻な問題を、夫婦でひとつひとつ解決していくと、渦中の真っ只中にいるときは考えもしませんが、全てが終わって振り返ったとき

「あぁ ちゃんと対処出来るだけの立場にいられたことが、幸せだったんだ」と感じることができます。

何故なら、お金、健康、妻の協力、知見、経験、どれが欠けても上手く対処できないからです。

特に「妻の協力」は素晴らしいセカンドライフを迎えるためには、最も重要なことですが、こういう状況を一緒に乗り越えていかないと妻の有り難みを知ることはできません。

つまり50代で起こる様々な問題は、これらを得るための試練であり、乗り越えることができれば素晴らしいセカンドライフの下地ができたことになります。

人生にはロールプレイングゲームのようにセーブポイントがあって、やるべきミッションを満たさなければセーブできません。

これが人生の「帳尻を合わす」ことになります。

さて後十年もすれば、今度は私の番です。足元にあることをやり切って人生の帳尻を合わせていきたもんです。頑張ろうっと!



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