【読書感想】たのしごとデザイン論(2月課題図書)
どうも、地方公務員のばたやんです。
月末の更新は課題図書の感想となります。
🔷たのしごとデザイン論
著者:カイシトモヤ
🔷なぜ本書を課題図書にしたのか
最近、グラフィックレコーディングやWebデザイン、コミュニティデザインと、何かと”デザイン”に触れることがたくさんあったことや、デザインを学ぶことでどんな視点がえられるのか気になった、というのが理由です。
紙面をデザインする、場をデザインする、自分をデザインする、生き方をデザインする。
なんかかっこよくないですか?ww
🔷本書の感想
本書を読んで、私が学びになったと思うこと、感じたことをまとめます。
本書は5章構成になっていますが、読んでいくと個人的に3部構成なのだと感じました。
〇第1部
1章~2章ではタイトルのデザイン論にふさわしく著者の考える”デザイナーとは”や”デザインとは”について書かれています。
著者はグラフィックデザイナーという仕事をしており、デザイナーの仕事を、舞台の「演出家」に例えています。
グラフィックデザイナーの仕事はイラストレーションやキャッチコピー、写真を組み合わせてデザインを創ります。
デザインという舞台がちゃんと上演されることを目的として、それぞれの要素を役者と見立てて采配していくそうです。
私はこのお話を受けて、デザイナーの思考ってマネージャーの思考に近いなと感じました。
また、抽象化するということについては
というバチバチその通りな説明で、抽象化とは広くする、あいまいにすることではないということに改めて気づかされました。
そのほか、「図と地」「マジカルナンバー7±2」「揃えと崩し」「WYSIWYGと身体性」「垂直思考と水平思考」「ゲシュタルト心理学」などとても学びになるコンテンツがたくさんありました!
〇第2部
3章はチームビルディングとプロダクトマネジメントについて書かれていると受け取りました。
この章では写真・イラストレーション・コピーライターの各セクションのディレクションのポイントやデザインプロジェクト全体のマネジメントのコツが書かれており、ビジネスシーンに置き換えて考えると、チームビルディングに応用できそうな考え方が沢山ありました。
特に印象に残ったキーワードは次の2つです、
いずれも、ビジネスに応用ができる考え方だと思います。
〇第3部
4章~5章はビジネス論について書かれているように思います。
コンセプトの捉え方、仕事の価値についての考え方、スペシャリストかジェネラリストか、いろいろな学びがあったのですが、個人的に面白かったのが、第5章で紹介されていた「5つの力で自分を見つけよう」というセクションです。
クリエイターのスキルは次の5つに分類されるのではないかと筆者は考えました。
これを五角形のパラメーター図で表すことで自分はどんな特性を持っているかを考えることができます。
本書を通して著者は、モノを作ることをコンテンツ(中身)、どのように作ったもモノを社会に出していくかをコンテクスト(文脈)と言っており、文脈づくりを学ぶことこそが、楽しく仕事をするための最大のコンテンツ、と語っています。
本書は切り口がデザインで、本質はゴリゴリのビジネス書として読むことができ、とても楽しく拝読させていただきました。
この記事の内容が誰かの力や気づきになれれば幸いです。
それでは、地方公務員のばたやんでした。