【読書感想】新釈 老子
どうも、地方公務員のばたやんです。
今回は、月1冊読了チャレンジを再開しましたので読書感想記事となります。
🔷新釈 老子
著者:守屋 洋
PHP文庫
🔷本書を読もうと思ったキッカケ
哲学を学び始めて西洋哲学の本を読んでいたところですが、いよいよ東洋哲学に触れてみようと思ったのがきっかけです。
また、変化や技術革新が著しく速い現代、何が起こるかわからない先行きが全く予想ができない、いわば戦国時代のようなもので、そんな不安定な世の中を生き抜くための考え方を学びたいと思い本書を選びました。
🔷老荘思想とは
中国で生まれた老子と荘子という2人の思想家の教えの総称。
日本でもよく聞く儒教の根本である儒家の礼や徳、仁といった人為的なものを否定し、自然体でいることでこの世が治ると説いた思想です。
老子と荘子の思想は近いのですが全くおんなじではありません。
そもそも生きていた時代も違うので「老荘思想」とひとくくりにされたのも歴史を経てそうなったのです。
今回は老子の思想について書かれた書籍を読みましたので、感想を書いていきます。
🔷老子の教え
老荘思想において最上とするものは「道」、「道」は大いなるものと表現され、天よりも上位にあり全ての根源であり、「道」を体得したものは聖人となる。
こんな説明されても正直、よくわからんって感じですよね😂
私もよくわかんねーですw
この記事では「道」がどうとか(ダジャレじゃないよw)言うつもりはありません、私個人的に響いた思想や教えを紹介していきます。
🔷副読本
今回老子についての本を読むにあたって、より理解を深めるために2冊の副読本を読んでいました。
◯老子の教えーあるがままに生きるー
著者:安冨 歩
「新釈 老子」が解釈の本に対して、「老子の教え」は解説の本のように感じました。
この2冊を読むことで片方だけでは理解しづらいようなことも補完できる
ように感じましたので併せて読むことをお勧めします。
◯すべておまかせ
著者:信樂 香仁
著者の信樂さんは京都鞍馬寺の女性貫主で執筆時はなんと94歳、この本もテーマが「あるがままの生かされ方」と老荘思想にとても近いと感じ読みました。
こちらの本は「新釈 老子」と「老子の教え」を読んだ後で読むことでより深く理解できます。
というのも、私は「すべておまかせ」を先に読んでしまったので「老子」の本を読みながら「あ、あれってこう言うことだったんだ」と思い出しながら読み進める体験をしたため、それよりは逆の順番で読んだ方がより理解しやすいと考えました。
🔷個人的に響いた教え
さて、老子のお話に戻りましょう。
個人的にぶっ刺さった教えを紹介していきます。
◯聖人は無為の事に居る
物事はすべて相対的な区別にすぎず、互いに関連し互いに転化し合う。
太極図はまさにこれを表していて、陰と陽、光と闇は互いに関係しあって存在していると言うことを物語っています。
そして物事は止まることなく巡っているということも表現していますね。
◯上善は水の如し
老子の教えの中でも有名なものがこれ。
上質な善行は水のように柔軟で低き低きに流れていく。
よい行いをする人は柔軟性と謙虚さを持ち合わせている、こんなあり方を目指したいですね。
◯無があるから、有がある
何もないからこそ生み出せる、無の価値。
私はコロナ禍でスナックやカフェと称してオンラインコミュニティを運営していました、コミュニティの説明の中でほんとうに無意識に「何も生み出さない」と言っていて、それでもたくさんの議論が交わされてとても有意義な時間を提供できていたと思います。
空っぽだから、詰め込める
白紙だから、書き込める
まっさらだから、染めていける
知らないから、知る喜びがある
何もないから、生み出せる
今までも大切にしてきた価値観を再確認できました。
◯太上は下これあるを知る
立派な指導者は、弁解も宣伝もしない。
素晴らしい業績をあげても誇示せず、その人の働きだと認識されない。
◯学を絶てば憂いなし
先ほどの「太上は下これあるを知る」と似た教えで、才知をひけらかさなければ人民の生活は安定し、仁義を振り回さなければ人民は道徳意識をとりもどす。
◯重は軽の根たり
重々しさは軽々しさにまさり、静かさは騒々しさにまさる。
世渡りの寛容さは動よりも静、軽よりも重にあるということ。
軽挙妄動しないことが肝心ということですね。
◯自ら勝つ者は強し
人を知るものは智なり、自らを知るものは明なり。
他人を知る者はせいぜい智者(賢しい人)にすぎず、自分を知るものこそ明智(すぐれた知)であるということ。
◯上徳は徳とせず
最高の徳とは、徳にこだわらない。
だから、真の徳になる。
低級な徳とは、徳にこだわる。
だから、徳そのものを失ってしまう。
◯大器は晩成す
これも有名な教えですね。
私はこの教えを、副読本「老子の教え」の解釈で「この上ない大きな器つまり秀でた才能はどこまでも成長し続け完成することがない」という意味と捉えました。
◯怨みに報いるに徳を以ってす
小さいものを大きいものとして受け止め、少ないものを多いものとして受け止める。
難しいことはそれが容易なうちに取り掛かり、大きなことは小さいうちにやっておく。
怨みに対しては徳を持って受け止める。
卑しいことされたとしても、それをするに至ったなにかがあるはずだ、だから卑しさで返すのではなく、それを受け止め徳を持って返す。
こんな在り方の人間になりたいですね。
◯いまだ兆さざるは謀り易し
いまだ兆しもないものは、対処しやすい。
微かなものは、消え去りやすい。
この教えは「うまくやろうとする者は、敗れ、 執着する者は、失う」と言うことを教えてくれます。
他にも共感する教えはたくさんあるのですが、それはご自身で読んで見つけてください。
刺さる教えは人によって違うので何人かで集まって「ベストオブ老子の教え」なんてやってもいいかもしれませんね。
今回は、老荘思想の「老子」についての本を読んできました、正解のない不安定な時代においてコレという答えよりもありかたを考える老子の教えは、生き抜くヒントになると感じました。
この記事の内容が誰かの力や気づきになれれば幸いです。
それでは、地方公務員のばたやんでした。