書き納め(2,587字)
あ、初雪。
前回、このような内容のnoteを書いておりました。
要約すると、「オラ、noteの立ち読み王になっぞ」というものだったのですが、その宣言どおり、この八か月間(!)、皆さんのnote投稿を楽しく拝見させていただきました。
その節は、突然のスキやフォローにやさしくリアクションいただき、ありがとうございました。
この期間に出会ったおもしろい話や勉強になった話、少しスケベな話などは、べつの機会にあらためてまとめさせていただきます。
この頃の自分のこと
11月末が締切のエッセイ賞に向けた原稿をいくつか執筆していました。
コロナ禍のなかで出席した親族の結婚式の顛末や、毎朝の通勤時間にすれ違う老人と犬の話など、身近な話題にちょっとだけフィクションを添えて、えいやっと書き上げました。
遅筆なので、締切間際まで机にかじりついて粘りました。
それでも、久しぶりの『原稿用紙10枚程度』は心地良く、キロ7分で長距離をゆっくり走ったような程よい疲れが、短文で強張った筋肉をほぐしてくれました。(たとえがわかりにくい)
あっ、短文といえば!
第61回宣伝会議賞の余韻を残したまま、「Think W-Wellness デザイン大賞」のコピー部門にいくつか応募したのです。
女性の健康についてということで、過去に炎上したピンクリボンデザイン大賞が頭をよぎった方も多かったと思います。
だれかのセンシティブな部分に言及する言葉。なるべく、表面的なものにならないように、無責任に背中を押すことがないように、つまりその、受賞だけを目指した言葉にならないように気をつけながら、その上で人の心を動かす言葉を考えました。
調べるほどにむずかしく、その責任の重さに適うコピーを見つけるのは困難でした。
言葉を用いたコミュニケーションの領域で仕事をしていきたいと考えているので、そのむずかしさを糧にするつもりでむむむっと取り組みました。
そうそう、今回はボディコピーの応募も受け付けていたので、5本ほど書かせていただきました。
やっぱり、ボディコピーは楽しいです。相手と向かい合って、ゆっくり言葉を選びながら説得するかたちが、なんというか、好きなのです。
ただ、応募した人はご存じと思いますが、コピー部門でボディーコピーのような長い文章を入力しようとすると、字数が制限されるのですね。
ボディーコピーも受け付けるとか言ってたくせに、と、あやうく入力途中のパソコンをベランダから放り投げるところでしたが、いや、もしかしたら、「その文章、もっと短くできるでしょ?」というアレかとも思いなおし、もう一度推敲して、応募し直しました。
あえてひらがなでひらいていたところを漢字で閉じたり、個人的には苦手な体言止めをつかってみたり。まるっと削ってみたりしました。
結果、何度やっても字数制限で送信できなかったので、運営側に問い合わせて、力技で受け付けていただきました。
ボディーコピーの応募って、字数制限の問い合わせがこないほど、少なかったのかな。それとも、やっぱり自分の文章が長かったのかしら。
(締切直前の問い合わせに丁寧にご対応いただき、ありがとうございました)
師走の自分のこと
12月は体調不良のためにほとんどクリエイティブとは無縁で、ビートルズの新曲を聴いてみたり、U-NEXTで『充電旅』を観たりして一日を過ごしていました。
そんななか、地元福岡のローカル局から、過去に佳作に選んでいただいたあるエッセイ賞の作品について取材をしたいという依頼を受けました。
年賀はがきについてのエピソードを書いた作品だったのですが、それを書いた背景や、実際に受け取ったはがきなどを番組で紹介したいというものでした。
あいにく、体調不良と日程調整のむずかしさのためにお断りさせていただくことになったのですが、いつかどこかで書いた作品がだれかの目にとまり、このような依頼をいただけるという、ありがたい経験をしました。
自分の作品を置く場所を意識するようになりました。
これからも書き続けますので、また、ご縁がありましたらお声掛けいただると幸いです。
走ることについて僕の語ること
三年ぶりにフルマラソンに挑戦しました。
新型コロナウイルス感染症が流行する前は、年に一度、国内の大会に出場していたのですが、ひさしぶりのため、ひとまず気持ち良く走り切ることを目標に練習を重ねました。
当日は風が冷たく、走りだしたらカラダが温まるという先人の教えを信じてコースに出たのですが、さいごまで寒かったです。
郊外に向かうごとに近づいてくる山々、右手にひろがる玄界灘、給食所の牧野うどん。そんな素晴らしい景色や沿道からの声援と裏腹に、次第に重くなってくる足。走るのかい、歩くのかい。どっちなんだい。パワー。
あたまの中では、ゆらゆら帝国のいくつかの曲が脈絡なく浮かんでは消え、そのマラソンとは不釣り合いな選曲に、妙な高揚感と少しの懐かしさを覚えました。
完走後、フィニッシュ会場のおもてなしエリアでいただいた豚汁とからあげが美味しく、なんというか、もっとコピーライティングをがんばろうと思いました(なんで?)。
あと、いま気づいたのですが、見出しのタイトルが村上春樹さんのエッセイみたいになってました。
書き納め
ということで、つれづれなるままに書き綴ってきたのですが、もうすぐ年の瀬、このnoteも書き納めです。
来年はもっとnoteを更新して、たくさんの人とコミュニケーションを取りたいと考えております。(抱負です!)
なんて言いつつ、やっぱり皆さまのnoteを読むほうが楽しいので、来年もきっと、そんなかたちになるのじゃないかなという予感もあります。
引き続き、突然のスキやフォローにやさしくリアクションいただけましたら幸いです。
そのなかで、皆さまからいただいた、おもしろい話や勉強になった話、少しスケベな話なども紹介できたらと思っております。
それでは皆さま、良いお年をお迎えください。