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Brass in Recitalと企画運営の醍醐味

おはようございます。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンド専門家の河野一之です。

まずはお知らせ

■チューバ会

・日時:7/23(土)18時〜20時
・会場:小平市鈴木公民館 ホール
・講師:河野 一之
・内容①構え方、息のチェック②ロングトーン③Q&A

※詳細は画像をご確認ください

お申し込みはこちらから!

■今後の演奏会

9/3 Nexus Gig at 水戸
9/25 えすいれん with RBB
10/9 IBE Concert 2022
10/23 Nexus Gig at ひたちなか市
11/23 Nexus 27th Concert
 

また更新していきます。

Brass in Recital 11th終演

たくさんの方々のご尽力、参加者、そしてお越しくださったお客様のおかげさまで11回目のBrass in Recitalが大盛況の中幕を閉じました。

これまでのBiR

毎回、最初にお話しさせていただいているのですが、日本において管楽器を始めるとなると大多数の方が吹奏楽またはオーケストラや金管バンドという大編成のアンサンブルの中で始めます。

そういう体制(部活動やアマチュア団体の増加)ができていますし、楽譜も何もかも読めないわからない状態から楽器を始めるより少なからず経験者の方々の中で始めた方が上達がしやすいというのも理由の一つであると思います。

しかし、一つだけ取りこぼしがあると思っていて、このような環境の中だと独奏、つまりソロの経験値が得にくいということです。

例えばコンチェルトなどの協奏曲やもっと短くても4~5分のソロであっても、大編成のアンサンブルを伴奏にやらせてもらえるチャンスなんて恐らく何十年とやっていて一回あるかないか、99%の奏者にとってソロの経験というのはある曲中にでてくる数小節(=数秒)のソロのみなのです。

例えばチューバなんていう楽器にとって吹奏楽の中でソロが出てくるのなんか、二、三回演奏会をやっていて一回ぐらいでしょう。そもそもMCで紹介される時点で十中八九、「縁の下の力持ち」なんて紹介の仕方をされるのでTuba=soloなんていうのはなかなかありません。

しかし、どんな奏者もみなそれぞれに音楽性や憧れの曲というのがあります。

憧れの奏者のCDなんてみんな一枚は持っているでしょうし、その中に入っている曲なんかいつかやってみたいななんて憧れているのです。

こういうことを指揮者活動を始め、食事や飲みの席で奏者一人一人と音楽制作抜きに話した時に、それぞれ皆さんしっかり想いをお持ちなことを知りました。

そこで職業音楽家=さまざまなやり方やツテを持つ僕がホールや素晴らしいピアニスト、演奏会の進行なんかを全て受け持ち、楽器と楽譜、衣装さえお持ちいただければ素晴らしいピアニストのもとご自分の楽器でソロを演奏してもらえる機会を作りました、それがBrass in Recitalです。

僕の周りだけでもポジティブに、モチベーション高くいてもらえたら

せっかく音符が読めて、楽器が吹けてという日本人の中でも少数派な環境にいて、さらにそういう場で自分と出会ってくれた方々にはできるだけ笑顔で、ポジティブに、人生の炎を燃やしてもらえたら嬉しいと思っています。

なぜなら、そういった方々の笑顔やパッションが僕の活力になるからです。

ありがとうと言ってもらえることは、僕自身を幸せにさせ、モチベーションを高め、ポジティブな気にさせてくれます。

一人きりでもできないことはないですが、即効性と効果は断然感謝の言葉を頂戴した時の方が上なのです。

ただ日々を生きているだけならば当たり前の普通な休日だったのにも関わらず、自分で参加費を支払い、楽譜を用意し、ひたすら練習する。そうした参加者のみなさんの「自分自身の人生を能動的に作っていく」という前向きさに僕自身とても感化されるのです。そんな参加者の方々のモチベーションや意識の高さ、そしてご参加いただき素晴らしい演奏をしてくださりこちらこそありがとうなのです。

こうした「ありがとう」の交換に、本当に幸せを感じます。

企画運営の鉄則

僕が思う企画運営の鉄則は、win-winの関係です。

企画を享受していただく方も、企画をし、運営する側も全てがwin-winの関係でなければなりません。

もし片方だけwinな関係だと1回はできるかと思いますが、継続が難しくなってしまいます。

なので企画運営をする際は参加してくださる方々の満足度はさることながら、企画運営する側が「本当にやってよかったな」と思える企画にすることが大切です。そして、そう思うためにはやはり参加者の方々に心の底から楽しんでもらうことが必要です。

方法と目的

これも毎回書いていますが、僕は「頑張ると”方法と目的”を混同しやすくなる」と思っています。

例えば、参加者の方々に楽しんでもらおう!と必死に精一杯頑張ろうとするとします。そうすると徐々に「楽しんでもらわなくてはならない」と勘違いします。しかし、本質的には人それぞれ楽しみ方や楽しむことが違うため、僕が思う”楽しい”の定義に当てはまるばかりではないはずなのです。

でも頑張ることでその定義に当てはめなくてはならないと勘違いをし、結局「〇〇でなくてはならない、〇〇であるべき」という固定概念が発動し、参加者の方々の自由を奪ってしまうことになりますし、そもそも自分自身が楽しくなくなってしまうのです。

大切なのはwin-winの関係です。人の幸せは環境だけ整えてあとはお任せし、自分自身も楽しめる、色々な意味での”あそび”の部分が必要です。

Finale

今回とても強く思ったのが、企画運営または自身の演奏会などさまざまな音楽な日の翌日、ゆっくり後片付けをしながら振り返ってみたり、早く次がやりたくなったりとそういうワクワクやじんわりと感じる「やってよかったな」という幸せな時間を感じる時が恐らくイベントの成功の証なのではないかなと思うわけです。

そういう機会を増やせるようまた、ゆったりたっぷりのんびり活動していきたいと思います。

PS:何が難しいってそうした幸せを感じるには、イベント後の飲み会で飲みすぎないというのも必要なのが最難関です笑

Thank you

Kazz


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音楽家 Kazzのnote
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