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上手な演奏ではなくて、具体的なイメージを持つ
おはようございます。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。
焼き鳥の中ではつくねが好きな河野です。幼少期から色の好みが変わっていません。
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お知らせ
おはようございます。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。
最も簡単な継続法は、やらざるを得ない状況にすることだと思っている河野です。
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お知らせ
各種お知らせは以下のアカウントよりご覧ください。
2025年2/1(土)16:30開場
ブラスバンド獅子座其の参
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2/15(土)AM
Nexus Brass Band
詳細
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2/223(日)11:45~
Nexus Brass Band
詳細
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2/24(祝月)Riverside British Brass 第23回定期演奏会
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上手な演奏ではなくて、具体的なイメージを持つ
「上手な演奏、良い演奏」と演奏に関する形容詞はたくさんありますし、これらの言葉はよく使われます。
ですがこれらの形容詞は一見使いやすいのですが、実際は具体性がないので「それで、上手な演奏というのはどういう演奏ですか?」と疑問が湧きます。
なので「何をどう具体的に演奏をすると上手なのか」というのが分からなければ偶然でも起きない限りなかなか上手な演奏には辿り着けません。なので
できるだけ具体的なイメージを持って練習をする
ことが大切です。
そして、このできるだけ具体的なイメージを持つために、
よく聴く
ことが必要になります。
「聞く」とは「音や声が自然と耳に入る」という意味、また「聴く」とは「理解しようと自ら進んで耳を傾ける」という意味をもつ。
当たり前のようですが、自分の好きな奏者や有名だったり人気の奏者の演奏、さらには無名の方であってもとにかく数を聞くこと、そしてさらに自分が「良いな」と思う演奏を何度も聞くことで「何がどうなっているから良いと思うのか」を理解していくのです。
例えば緩急、調性感、音量、音色、雰囲気、イントネーション、音の出だしや終わり、楽器の種類などさまざま無限にあると思いますが、数を聞いていくことで自分の好みがだんだんわかってくると思います。それを自分にとっての「上手い演奏、良い演奏」とし、再現してみようとすることが練習です。
またその自分の好みの演奏を再現しようとしている最中に「もっとこうしてみよう」と思いつくものが個性です。こうして自分にとっての上手い演奏、そして聞いてくださる人にとっての上手い演奏が出来上がっていきます。
これらを意識して練習を行うことでより具体的に演奏が上達していくのです。
ここまでは自分自身の話でしたが、奏者の方にアドバイスをさせていただく際に敢えて「上手い演奏、良い音で」なんという言い方をする時があります。
奏者の可能性に任せる時
もちろん河野自身も指揮を振らせていただく中で「良い音でお願いします」というアドバイスをさせていただくことも多いのですが、これは指揮者と奏者という関係性の中で指揮者が思いもよらなかった素晴らしい演奏を期待してのことです。
指揮者がものすごく具体的に「あのCDの何曲目の何秒付近のあんな音」のように言うこともできますが、それよりも曲の概要を伝え、あえて抽象的なアドバイスをすることで奏者の表現=アウトプットに枠を作らず無限の可能性を引き出すことができます。
指揮者と奏者という掛け算によって無限の音楽が湧き、それを聴いてくださるお客様という新たな可能性によってさらに掛け算され良いものを生み出します。わかりやすく言えばどの立場も研鑽を積んで(お客様も聴き方を学んだ上でお聴きいただく)開催されたコンサートは相互に掛け算が繰り返され無限の可能性を秘めた演奏、そして演奏会となります。
それゆえに指揮者として、奏者の方々の音楽性に期待し、あえて具体的な言葉ではなく抽象的な言葉でアドバイスをさせていただく時もあるのです。
さいごに
人生もそうですが、自分自身の練習をする際は「良い音楽」、「上手い音楽」ではなくより具体的に音や演奏をイメージして練習を行うべきです。「美味しいラーメン屋さんにいきたい!」よりも「〇〇にあるあのラーメンが食べたい!」の方が目的を達成しやすいのと同じです。
ぜひお試しを
本日もありがとうございました。
Thank you
Kazz
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