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モアイは語る地球の未来より 討論会を開く

討論会のテーマ

今回は、2024年10月28日から11月1日までの出来事を振り返っていきたいと思います。

「モアイは語る 地球の未来」の単元内で、討論会を行いました。討論会の前には、「具体と抽象」や「根拠の吟味」について少し学びました。具体例を挙げ、それをまとめて抽象化する練習をした後に、「この根拠には説得力があるか」をクイズ形式で確認しました。その結果、「しっかりとした根拠がないと相手を説得できない」という結論に導かれた状態で討論会に臨みました。

討論会のテーマは以下の6つでした。

1. 救急車は有料化すべきだ。
2. ペットの売買は廃止すべきだ。
3. 小学生の携帯電話の使用時間は大幅に制限すべきだ。
4. 中学生の学校での服装は制服または体操着などの決められたものであるべきだ。
5. 動物園の動物は野生動物より幸せだ。
6. コンビニエンスストアは24時間営業をやめるべきだ。

これらのテーマは各班がくじ引きのようにランダムで決め、賛成派・反対派もランダムに割り振りました。そのため、一部の生徒からは「自分が言いたいことを言えない」という不満もありましたが、物事には常に両面があること、調べることで両方の意見に利点があることを学んでほしいと思いました。

意見文の作成について

討論会の目的の一つは、相手の意見をよく聞いて反論することでした。ほとんどの生徒が目的を理解してくれていたようで、自分と反対意見にも利点があることに気づいた様子です。振り返りでは、多くの生徒が「相手の意見に否定から入らず尊重しつつ自分の意見を述べるスタイル」に感心していました。また、司会が勝敗を決めるのではなく、「こんな意見が出た」「こういう点で一致した」など事実だけをまとめて伝えたことも、新鮮に感じられたようです。このように、勝ち負けを決めない討論スタイルが心地よく感じられたとの声も多く、時代の影響もあるのかと感じました。

今回の討論会で多くの生徒が、「しっかりと調べた意見には説得力がある」と学びました。次回の討論では「もっと調べたい」という声もあり、相手の意見を尊重することの大切さも理解してくれたようです。その振り返りを見ると、目指していた学びが実現できたのかなと少し安堵しています。

来週は、この討論会のメモをもとに意見文を作成する予定です。意見文では、感想文とは違った「主張のある文章」を書くことを目指します。最初に自分の主張を述べ、その根拠を示し、予想される反論とそれに対する自分の意見を述べ、最後に締めくくるという構成を学んでもらう予定です。

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