見出し画像

【スウィート・ライフ】 詩。

時折
致し方なく
甘味中の甘味
汚い言葉使へば
「ゲロアマ」なものを
口にせざるを得ない。
どうしてかと云ふと
味覺により自分-
らしさを再回帰的に
知るには
私の場合
スウィーテストな
スウィーツに
拠るしかない。
問はず語りだが
乳児の私に
生えてきた齒は
所謂「味噌つ齒」、
慾しい盛りに
甘いお菓子は
Bannedされてしまつた。
私はさう云ふ欠乏に
泣き、
喚くタイプの
子ではなかつたが
母に言はせれば
三百萬(円)はかゝつた
と云ふ私の齒、
今でも齒科醫を
忌み嫌ふ
癖ヘキが私には
残り..さてさて
漫画チックに云へば
「砂糖の味」
がする
咀嚼ブツを
買ひに
行つてきまーす、
それは繰り返し
私を(大人になつても)
脅かすのだ
たゞ食へ-とぞ。
余り面白くはない、
告解だつたかな?
まあそれでいゝ
私だつて
決して面白くは
ないのだから!

〈人生を語る振りさす秘められた嗜好は甘き腹一杯よ くにを〉
©都築郷士

筆者近影。

〈をなご衆よ汁粉に季なき國の寒だ くにを〉別に女性に限つた話ではないこと、詩にした通り。因みに私は酒も好きな糖尿一直線体質である。ぢやまた、アデュー。

いいなと思ったら応援しよう!