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農家が語る 種と野菜の話① F1の揃いの良さとトマトの話
12月になると朝畑が凍って作業ができないので、事務作業が進みます。
同時に来年の作付け計画を考える時期。今年の栽培状況の反省会をしながら種のカタログを見て来年の春を想像してわくわくする時期でもあります。
さて、種と言えばこれまでにも記事にしてきました。
今回も気になる記事があったので、いち農家として、農業を支える産業への誤解を解くためにも、補足説明をしていきたいと思います。
はなカフェ@スピリチュアル×ヴィーガン×グルテンフリー さんの農家さんに聞いた種と野菜の話しシリーズ。(①が見つからなかったので②から。すみません)
F1は人の味覚に合わせて改良されているので、食べやすいように甘みがあり、配送でできるだけ多く運べるよう野菜の形が一律になるように改良されています。
確かにF1は食味を良くして、耐病性、耐暑、耐寒性の特質を持つ物があります。
しかし、「野菜の形が一律になるように改良されています」は揃いが良いという点ではそうなのですが、実は一律になる様に「調整」と言う作業を人の手で行っています。
収穫したままのほうれん草をそのまま出すことはありません。枯れた葉っぱや双葉などの小さすぎる葉を取って、重さや大きさを揃えて袋に入れて箱詰めします。
F1を蒔けば全て揃うというわけではありません(昔NHNのちこちゃんでも同じことを放送していて、農家が突っ込んでおりました)
特にトマトはリンゴのように硬くて青臭く
これはF1でも固定種でも未熟果のような気がします。
完熟させると柔らかくなってつぶれやすいので輸送時間/日数を考慮して早採り。少し硬めで流通させて店頭で赤くちょうど良い硬さになるようになっているようです。
固定種でもF1でも樹上完熟させる農家もいますが、完熟して柔らかくなると流通が難しいのでスーパーよりも地域の直売所や軒先販売で見かける事が多いと思います。
ちなみにフライドグリーントマトというトマトのフライ料理があるのですが、完熟よりも、まさにリンゴのように硬い状態で作るのがおすすめ。
ただし
(以下はオマケの情報で引用多めと感想部分なのでご興味があれば。有料の価値はむしろ上記の部分)
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