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AIにオーガニック給食の小説を書いてもらったら予想以上に感動した話

年始から体調を崩して、なかなか畑に出られない日々が続いております。
文字を読んだり書いたりは出来るので、ここぞとばかりにパソコンをいじったり本を読んだりしております。
そんな折に、ついにchatGPTを使い始めてみました。

栽培計画を立てたり、野菜セットを一緒に構成したり。
少々怪しい情報も上がってくるので、本格的な決定は自分で改めて調べて作るようにはしていますが、まことしやかな情報が混ざったり、数字に弱いのなら、小説とか少しライトな使い方をしてみようかと、いくつか作ってみました。

そのうちの一つ、先日体験したお客様との会話を絡めてオーガニック給食をテーマにした小説を書いてもらいました。

プロパガンダ的作品、一つの考えに誘導するような内容は好みではないのですが、いち農家としてのスタンスが表現できたら良いなと思って掲載します。
何度かchatGPTさんとやり取りをして内容をブラッシュアップ。
私の訂正無しバージョンです。(改行は入れました)


「土の声」

都会の小学校で、オーガニック給食が導入された。
息子の学校でも「子どもたちの健康のため」と、輸入されたオーガニック野菜を積極的に取り入れる方針が打ち出された。親たちの間には拍手が響いたが、農家の私の心には複雑な思いが渦巻いていた。

そんなある日、PTAの有志で行われた「オーガニック料理の試食会」に参加することになった。料理を担当したのは熱心なオーガニック推進派の藤井さん。彼女は試食会の冒頭でこう力説した。

「オーガニックの魅力は何といっても安心・安全。それに無農薬だから素材の味が生きるんです!」

彼女が作ったサラダには「地元の小規模農家から仕入れたオーガニック野菜」が使われているとのこと。たしかに見た目も鮮やかで、食べると新鮮でみずみずしかった。

「やっぱりオーガニックは違いますね! 農薬の苦い後味がないから、こんなにおいしいんだわ」
と藤井さんが微笑むと、他の親たちもうなずいた。

だが、私はその野菜を一目見て気づいてしまった。藤井さんが「オーガニック」と思い込んでいるその野菜は、実は私の畑で慣行栽培として作ったものだったのだ。藤井さんは知り合いの食材業者を通じて私の野菜を購入していたらしい。

食事が終わり、片付けの最中に私は声をかけた。
「藤井さん、少しお話をしてもいいですか?」

彼女が頷いたので、私は静かに事実を伝えた。
「今日の野菜ですが、実は私の畑で作ったものです。そして、これはオーガニックではなく、農薬や肥料を適切に使った慣行栽培のものなんです。」

藤井さんの顔に動揺が走った。
「えっ…? でも、農薬が入ってるのにこんなにおいしいなんて…」

私は微笑みながら続けた。
「農薬を使うと言っても、安全性を最優先に考えています。使い方を間違えなければ、苦い味も残らないし、体にも悪影響はありません。それどころか、必要なときに適量を使うことで、病気や虫から野菜を守り、結果として良い味になることもあるんです。」

藤井さんはしばらく黙っていたが、やがて小さく頷いた。
「…私、ずっと農薬って悪いものだと思い込んでいました。でも、今日の野菜を食べて、それが全部じゃないと気づきました。」

その後、藤井さんは少しずつ考えを改めていった。会合でも「必ずしもオーガニックだけが正解じゃない」という意見を口にするようになり、給食に地元産の野菜を取り入れる案を後押ししてくれた。

「オーガニックって言葉に頼るだけじゃなくて、ちゃんと中身を見ることが大事ですね」
と藤井さんが言ったとき、私は彼女の変化を心から嬉しく思った。

その日の夕方、息子が畑にやってきた。
「これ、学校の給食で出るんでしょ?」
と嬉しそうに指さす。私は彼に笑いかけた。
「そうだよ。みんながこれを食べてくれるんだ。」

土から生まれたものが、正しい知識とともに届けられる。そう信じながら、私はまた鍬を握り直した。



実際に我が家の赤ほうれん草を召し上がっておいしかったからと、リピートに買いに来てくださったお客様が
「このほうれん草農薬の味がしないのよ、農薬使ってなくておいしいわね」と農薬を使ったほうれん草を手に仰いました。
土に作用する農薬を播種のタイミングで1度使っただけなので、残留がないから農薬の味がしないのは、当然と言えば当然で、今その品種が一番おいしい時期でもあります。
ちなみにそのお客様は「土がいいのね」とさらに褒めて下さって(化成肥料使ってます)4袋も買ってくださいました。

chatGPTさんがちゃんと農家としてみても正しい情報を引っ張ってきて、筋の通った説明セリフを出してくれるのに感動。
そういう事言う人いるわ……とかなり、色々な意味でリアルです。
ストーリー、展開も読ませる流れでもやはぐうの音も出ません。

給食をテーマにした小説、もっとこのような展開に寄せて等、まさに一緒に会話のキャッチボールしながら作り上げていく感じ。

今後この逆パターン、農薬危ない、ダメ絶対的な小説も書こうと思えばかけてしまいます。
そうなったとき、やはり正しい(今正しいとされている)情報にアクセスできるか、する気があるか……
情報戦が続く予感がします。

音声合成もやってしまおう!とAivisspeechで作りました。
Stand FMでBGMもつけて、Canvaでサムネイルも生成。


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