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読書日記

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2024年10月の記事一覧

読書ログ「神のいない世界の歩き方 「科学的思考」入門」

読書ログ「神のいない世界の歩き方 「科学的思考」入門」

「利己的な遺伝子」のリチャード・ドーキンスの最近の本。なお「利己的な遺伝子」は読んでいない

翻訳のおかげかもしれないけど、驚くほど読みやすくてドワーっと読めてしまった。ドーキンスってもしかしたらおもしろ説明おじさんなのかも

前半は「なぜ神はいないのか(いないと言いきれるのか)」について有神論者の非合理性を叩きのめすような論調が続いてそりゃ言ってることは正しいだろうけど容赦がなさすぎるし信仰って

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読書ログ「「勤労青年」の教養文化史」

読書ログ「「勤労青年」の教養文化史」

つらすぎる

「人間よ、 もう止せ、こんな事は」ってかんじ

本当に現代日本に生まれてよかったと思える本。格差とか差別とか環境問題なんかがいろいろあるにしろ、2020年代は、ほんの半世紀前と比べても格段にいい世界になっている。つい「狩猟採集時代は1日4時間しか働いてなかったのに!」みたいなこと言って”今この時代”をsageてしまうけど、勉強したいなと思ったらいくらでも手段があり、働きたいなと思った

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読書ログ「海賊の経済学 ― 見えざるフックの秘密」

読書ログ「海賊の経済学 ― 見えざるフックの秘密」

人間は経済的合理性によって意思決定をしたり行動したりするのであり、それは海賊も同じだというテーマにもとづいていろいろな事例を列挙している本。海賊は合理的な理由から黒人を差別していなかったというけどにわかには信じ難いなと思ってしまった

理由は黒人を差別する海賊と差別しない海賊がいたとして、差別しない海賊が安い給料で黒人を雇った場合に費用が軽減されるので、黒人を差別して雇用しない(黒人以外を雇用する

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読書ログ「禍いの科学 正義が愚行に変わるとき」

読書ログ「禍いの科学 正義が愚行に変わるとき」

THE・ポピュラーサイエンス本ってかんじでワーッと楽しく読めた(内容はぜんぜん”楽しい”とかいうレベルじゃない惨事が多いけど)

フリッツ・ハーバーのことハーバー・ボッシュ法でしか知らなくて食糧生産量の増加にめちゃくちゃ貢献した人としか認識してなかったけど、めちゃくちゃえげつない毒ガス作りまくって人殺しまくってたのを知ってわあ……となった。そして自分の読書メモを検索したら「フォン・ノイマンの哲学

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