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★【チーム作り】チームの”約束ごと”の設定・徹底

(このnoteでは、”強い高校野球チームを作る”方法を仮想の高校を見立て様々な角度から具体的にシミュレーションしております。野球に関わる全ての方々にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。)
「工藤note高校 野球部」甲子園・日本一までのチーム育成プロセス を考える|工藤

チームを作る”約束ごと”の設定

チームの目標達成を目指すにあたり、チームの機能を高めるために全員が必ず守る”約束ごと”を決めることは、チームの価値観や目標を共有し団結力を高めるための重要な要素になります。
"約束ごと”は、選手たちが日々の練習・試合で自らを奮い立たせ困難に立ち向かう際の指針となります。また、個々の成長を促し、チーム全体の士気を高める役割も果たします。

高校野球は毎年選手が入れ替わるため、継続的に強いチームを作るにはチーム内で重んじる”マイルール(約束ごと)”が設定し充実させることが重要になります。
その”約束ごと”は、当然 
            ”チームが勝つため” 
        ”チームで立てた目標を達成するため”
 
になりますが、その内容は野球を行なっているとき以外の普段の生活にも及ぶ内容とすることで、野球部である以上高校生活を行なう中で3年間は絶対守らなくてはいけないこと…  となっていきます。

ただし、このような”約束ごと”も実践しなければただの紙クズになります。日々の練習・ミーティングの中で、100%実施の重要性を植え付けていくことが徹底していく上で重要です。


「約束ごとを決める」ということは、「約束ごとを忘れないよう、行動のルーティンを決める」ということでもあります。
習慣づけするためには「全員で共有」することと「決めごとが出来なかった場合は、全員ができるまで次のステップに進まない」ことを徹底します。

”約束ごと”は全員で共有、いつでも確認できるように

部員がいつでもチェックし共有できる状態しておきます。
  ● 練習場・部室に掲示
  ● 部内SNSを通じ全員に配布
このような方法を利用することで、新チームになったり新1年生が入部してきたときもスムーズに”チームの約束ごと”を共有でき、それを部の文化・伝統とすることが出来ます。

”約束ごと”ができていない場合は、全員ができるまで次のステップ(段階)に進まない

”約束ごと”は全員が完全実施して初めて効果を発揮するものが多いので、1人でもできていない・忘れている場合は、次のステップ(段階)には進まないようにします。立ち止まりできる人間ができない人間にレクチャーすることで、あくまで全員で次のステップに進むようにします。
このような形で”しつけ”をしていくことで、各選手が「約束ごとを破れば、全員に迷惑がかかる」という意識になります。

※ ”約束ごと”は都度ブラッシュアップ

”約束ごと”は普段の練習・試合の中での反省を入れながら、随時追加・変更しブラッシュアップしていきます。
追加・変更には選手が考える「より良いチームにするためには…」という意見も吸いあげ、自分たちで約束ごとを作っていく…という方向に持っていきます。

工藤note高校”約束ごと”

◉ 日常生活

 ● 全員に平等にある時間(一日24時間)の使い方を常に意識する。
 ● 高校野球生活中は、常に誰かに見られている…
            という意識での立ち振る舞い・言動・行動。
 ● 挨拶・礼儀は、どんな人に対してもどんな場にあっても
      同じようにていねいに(人を選ばない)先手必勝で行なう。
 ● 感謝の気持ち「ありがとう」は思うだけでなく必ず言葉にする。
 ● 依頼以上の結果を出し続け、信頼を勝ち取るよう意識する。
 ● ただ何となく過ごす1日を送るのではなく、
     毎日少しづつ改善し、精度の高いルーティン(習慣)を作る。

◉ 練習態度

 ● 棚からぼた餅は落ちたときに一番近くにいる人間が拾える。
   ただしそのぼた餅はいつ落ちるか?わからないので、  
     いつでも拾えるよう、辛抱してあきらめず努力を積み重ねる。
 ● やらされる練習ならしない。自分の意志があるときのみ練習する。
 ● 常に誰かに見られている意識で練習の姿勢をとる。
 ● どんな小さなことでも、誰でもできることであっても
       当たり前のことは当たり前に徹底して行なう(凡事徹底)。

 ●  難しいことはやさしく分解して行なう。
        やさしいことは意識的に細かいところまで真剣に行なう。 
 ● 野球技術の習得は、反復練習によって行うことを基本とする。
 ● グランドでの返事は、意図的に大きな声・動作で行なう。
           (広い場所でのコミュニケーションの取り方)
 ● 1試合2時間のスピード感で普段から練習、常に全力疾走。
      (密度濃くスピーディに  ゆっくり動くなら、練習しない)

 ● マイナス(ネガティブ)をいう時は、
          プラス(ポジティブ)に変換できないか?考える。
 ● できない・失敗の理由を、環境・条件には絶対にしない。
    (どんなに厳しくても最大限の知恵・行動で問題に立ち向かう)
 ● 一連の 練習・行動は、片付け完了までで完全動作とする。
 ● チームを変えようにするなら、まず自分を変えてみる。

 ◉ 自己研鑽

 ● 高校野球ができるのは人生のうち2年半弱、28カ月しかない。
         わずかな時間であることを認識し、必死で取り組む。
 ● 野球を通じた人間形成を常に意識する。
 ● 野球バカにはならない。でも野球博士を目指す。理論武装する。
   (ルール、技術論、フォーメーション、勝負哲学、
             体の構造、医学知識、栄養学、運動力学…)
 ● ”理論”と”情熱””プライド””工夫”をバランスよく(どちらも)持つ。
 ● 努力必ず報われるとは限らないが、努力しないと成功はない。
 ● ”自分の最強の武器”を見極め、そこを磨くことを優先する。
 ● 何か1つ” ずっとやり続けていること”を持つ。
 ● ”教えてもらう”でなく”自分で学ぶ”意識を持つ。
            ⇒ 自分の意志で得たものしか身につかない。
 ● 迷ったら挑戦、最速で成功するため最速で失敗を繰り返す。
         (挑戦から逃げない、言い訳しない、誤魔化さない)
 ● 大きな目標・遠い目標であっても、より早く1歩目を踏み出す。
 ● 上達の手順は、
   一流の流儀を完璧にできるまで繰り返し反復する
      ⇒ 一流の流儀ができたら、他流を取り入れてみる
        ⇒ 今まで取り入れた流儀を消化し、オリジナルを作る
 ● うまくいかないときは、成長のチャンス。前を向いて努力を続ける。
 ● ”無理””もうダメだ…”と思ったら、
                そこからもう一歩だけ頑張ってみる。
 ● 少しずつで良いので、毎日進化・成長する。
               (昨日と変わらない一日を過ごさない)
 ● 今できることに満足しない。できたら上のレベルに挑む。
 ● チャンスはどこに転がっているかわからないので、
        目の前のことを一生懸命取り組み、チャンスを逃さない。

◉ チーム作り

 ● 目標達成を毎日考える。”達成したい!”と思わないとできない。
           ⇒ チームの意識の方向性をまとめることが重要
 ● 目標達成の土台として”ふさわしいチーム(人間)になる”
                    ことを常に頭に入れておく。
 ● 1年間の目標からチームの毎日を落とし込み全員で実行する。
   (高校野球は2年ちょっとしかない、”時間との戦い”である 
      終わった後”やりきった”と思えるように今を大切にする
       大会前だけ頑張ろう…で、望む結果を作り出すのは不可能)
 ● 学校・地域に自信を持って紹介できるチームを作る。
 ● 野球が出来る環境に感謝し、常に環境作り・維持を意識する。
         (練習→グランド・道具・周囲の協力… 
                 試合→大会準備・グランド整備…)
 ● 用具は大事にする、用具は試合のここ一番でプレーを助けてくれる。
 ● 組織で決めた時間は厳守する。1人でも破ると組織が崩れる。

◉ 大会・ゲーム

 ● 勝利のためにできる準備を100%行なう。
 ● 試合でボールは1つしかない。
          全員の心を1つのボールに集中する(一球入魂)。
 ● 相手を罵倒するヤジは絶対禁止、相手の好プレーには拍手を送る。
 ● 3者凡退は何としても避ける。かんたんにアウトを取られない。
 ● ピンチとチャンスの量は同じ、
   ピンチを前向きに乗り切り(グチ言わない ヤケ起こさない)
         次に来るチャンスを見逃さないよう準備を怠らない。
 ● 7回からの3イニングは、チーム全体でテンションを1レベル上げる。
 ● 試合では、ゲームセットまで諦めない。絶対に諦めない。
 ● 雨(天候不順)・ナイター・延長(タイブレーク)決勝戦に
           強いチームを作る(あらゆる準備を怠らない)。
 ● 試合終了後、拍手をもらえるようなゲームを行なう。

(打撃)

● カウント別の考え方は、全カウント(12通り)必ず頭に叩き込む。

● カウントが2-0・3-1のときは、相手投手のコントロールが良ければ”ヒッティング”、悪ければ”待ち”
● 2ストライク後は、ノーステップでの打撃を徹底する。

(守備)

● フライを捕る時は、どんな場合でも捕れると思ったら声を出す。
 「オーライ」では声が通らないこともあるので、「IGotIt!」から
 「ガッ!」を取って、これがフライが取れる体制を周りに知らせる
 声とする。


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工藤康博
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