★【大会・ゲーム戦略】(試合前の)シートノック
シートノックは、全員がそれぞれのポジションについて行なうより実践的なノックになりますが、
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≪シートノックと通常のノックの違い≫
● シートノックは各ポジションについて行なう、
通常のノックは場所を問わず行なうことが出来る
● シートノックは全体の連携スキルを上げる、
通常のノックは個人のスキルを上げる
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試合前に行なう7分間のシートノックは貴重な試合前の確認・調整時間となります。
各自が自分のノックを捕って投げるだけ…ではその意味が薄くなってしまうので、意識すべきところを事前に確認し十分意識して行なうことで試合につながる意味のあるものにすることが重要です。
試合前のシートノックの意味は
● 守備陣の連携(チームプレー)の確認
● カバーリング確認
● 緊張感を高める(他の選手・相手チームが守備を見る)
となるので、選手全員が十分に意識してシートノックに入ります。
◉ 守備陣の連携(チームプレー)確認
シートノックは、ほぼ
「全員が1球に対して」
動いていく形で進行していきます。
自分のノックのときだけ動くのではなく、他のポジションのノックでもその1球に対し自分はどう動くのか?他ポジションがどう動いている?実際に動いて確認していきます。
(例)
● 外野に打球が飛んだとき、内野では誰が中継に入るのか?
● バントでは、誰がどの範囲まで捕るのか?1塁ベースに入るか?
この確認をすることで、いざ試合で訪れた突然のプレーにも体が反応して動けるようになりチームプレーがます。
優先順位としては、
① 自分の役割(自分ノック打球を処理する)を果たす。
② 自分のポジションの打球ごとの動きを確認する。
③ 他のポジションの打球ごとの動きを確認する。
となります。
◉ 守備陣のカバーリング確認
試合の中では、ミスが出ることは普通にあります。
ミスがないように守備をすることも重要ですが、ミスが出ても大ケガしないようミスをした選手のカバーする他の選手の動きが重要になります。この動きの主なものが「カバーリング」になります。チームプレーとして、確認しておくべき事項になります。
野球の試合でプレー中に使われるボールは1球だけです。
例えば自分のポジションはまったく違う方向の打球であっても「自分のポジションでできること(プレー・カバーリング)はないか?」という視点で動くのがカバーリングの基本の意識です。
シートノックはその動きを確認する非常に良い場なので、いざというときに体が勝手に動くくらいにしておきます。また、他のポジションの動きを確認しチーム全体がバランスよくカバーリングの動きが出来るようにしておきます。
全員でカバーリングしあうことでミスを最小限に抑え、失点を減らし勝利に近づくことができます。
◉ 緊張感を高める・相手を威圧する
試合前のシートノックは、その様子をチームメイトが見るだけでなく相手チーム・スタンドの観戦者も見ることが多いです。
試合ではたくさんの目がある中でプレーをするので、その前のシートノックで注目の中プレーすることを慣らし、また試合に向けて緊張感を高めていく時間になります。
また、相手チームはシートノックを見てそのチームのレベル(シートノックは守備のみだが、そこからチーム全体のレベルも想像する)を見極めしているので、シートノックで流れるような守備を見せることで相手を威圧(このチーム強い!)することができます。
シートノックの方法
シートノックの方法はチームによってが違いがありますが、大まかには
内野ボール回し→内野手ノック→外野手ノック→内外野連携
という流れが一般的です。7分間で基本的な想定場面をおさらいする形でノックをしていきます。
ただし、7分の中で一人が打球処理するのは2・3回くらいになります。
(ベンチ入り20人程度だと、投手除き野手15人程度がシートノックに
1ポジションに2人 くらいなので、例えば内野なら
1塁送球・併殺・バント処理 各1回で1人あたり3回くらい)
7分の時間中、ボールが常に動いているような忙しいノックになります。
戦略的なシートノック組み
シートノックの狙いを限られた時間で効率的に行なうために、以下のスケジュールで進めていきます。
自チームの動きの確認はさることながら、相手チームに見られていることを十分に意識し「このチームはレベルが高い…」と感じさせるようなシートノックにするために、7分間のシートノックを練習でも繰り返し行ない訓練しておきます。
シートノック スケジュール
※ まずは内野と外野にわかれてノックを始める。
① (内野)ボール回し (外野)ゴロ・フライ捕球
② (内野)内野ゴロ1塁送球 (外野)ゴロ・フライ捕球
➂ (内野)内野ゴロ併殺 (外野)ゴロ・フライ捕球
④ (内野)捕手バント2塁送球・3塁送球
(外野)このあたりで各ポジションにつく
※ ここで内野と外野が合流してノックを行なう。
⑤ 外野ゴロ・フライ2塁送球 内野は中継プレー
⑥ 外野ゴロ・フライ3塁送球 内野は中継プレー
⑦ 外野ゴロ・フライ本塁送球(バックホーム) 内野は中継プレー
⑧ 内野ゴロ本塁送球(バックホーム)
⑨ 捕手フライ
内野・外野とも時計回り(内野は三塁手・遊撃手・二塁手・一塁手 外野は左翼・中堅・右翼)の順番でノックを行ないます。投手は先発投手以外はノック補助に回ります。
※ 投手の連携は、7分間では少ないため行なわない
※ 走者の想定は、②はなし ➂④⑤⑥は1塁もしくは2塁
⑦は2塁もしくは3塁 ⑧は3塁
ノックの前に捕手が想定場面を声出しすると尚良い。
(例 「ランナー1塁!」「ワンアウト、ランナー2塁!」)
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