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コンプレックスだった「笑顔」 #271

noteを始めてから、適応障害の治療と並行して私に起きていたあることを書くいいきっかけだなと思い、このテーマで書いていこうと思います。

#いい歯のために


ずっと「笑顔」がコンプレックスだった

私は生まれつき下顎が人より小さく、それでいて歯が人より大きいせいで、乳歯から永久歯への生え変わりの際に歯並びがごちゃごちゃになり、とんでもなく酷い状態の歯並びになりました。

小学生くらいからその歯並びで生活していたのですが、そのせいで歯磨きがしづらかったため、どんなに時間をかけて歯磨きをしてもうまく磨けず、虫歯が絶えない状態でずっと痛みと戦っていました。

しかし、私の実家は僻地で近くに歯医者などもないため、親にも言えずずっと我慢して生活していました。


中学生になり、虫歯による歯のぐらつきなどに耐えられなくなり、なんとか市街地の歯医者に連れて行ってもらうことになりました。

それでも頻繁に通える距離ではないのでまた我慢して生活することになりました。


虫歯も辛かったのですが、中学生ともなると気になってくるのが、口を閉じてもしまいきれない飛び出した片方の前歯や、下のガチャガチャした歯並び。

笑うたびにそれらが見えるのが恥ずかしくなり、写真にうつることや人前で笑うことがしんどくなり、「笑顔」がコンプレックスとなりました。

それもあって当時の私の写真は極端に少ないです。


それが高校生、大学生になるまでずっとコンプレックスのままで、人前に出ることも、恥ずかしくてできませんでした。

高校生で一人暮らしをはじめた時もお金を使うことが後ろめたく、一人で歯医者に行くこともできなかったのですが、大学生になってからバイトでお金を稼ぐようになって初めて歯医者に自分で通うようになりました。

そこからまた地獄の日々が始まります。


行っても行っても終わらない治療

歯医者に通うようになり、「これで虫歯ともおさらば~♪」と思っていた私に突き付けられたのは、永遠に続く神経を抜く治療親知らずの抜歯、といった時には激痛を伴うものでした。

まず虫歯の治療を始めて歯医者さんに言われたのが「ひどい状態だね~神経抜かないとね~」でした。

神経を抜くとは・・・!?と当時何も知らなかった私には何事か理解が出来ていませんでしたが、虫歯が進行しすぎて化膿し、歯の神経を除かないといけない状態になっていました。

しかも1本だけでなく、何本も。

しかも他に言われたのは「この歯並びでは歯磨き難しいだろうね~きれいに磨けてはいるのにね~」ということでした。

もうどうしようもないということを察し、神経を抜き薬を詰める治療を何か月もかけてしました。

何か月もかけて通うのも大変だったのですが、そこで毎回しんどかったのが、歯茎に麻酔を刺すことでした。

治療は麻酔がかかり痛くないものの、この最初の麻酔タイムが毎度痛すぎて涙目でした。

今までに何度打たれたことでしょう・・・数え切れません。


そして治療の合間に行われる親知らずの抜歯。

これもひどい思いをしたことがあり、4本全部抜いたのですが、うち1本が真横に生えており、歯茎を切開し、歯を砕いての抜歯をしなければならない状態でした。

約1時間くらいかけて抜歯をして、その時は(麻酔で)何も感じずにルンルンだったのですが、麻酔が切れた途端、悶絶するほどの激痛に襲われました。

しかも約3日間ずっと絶え間なく。

寝ることも食べることも出来ず、ロキソニンを飲んで耐えるばかりでしたが、本当に辛かったです。

今でも痛みを覚えているくらい痛かったです。とんでもなく。


こんな治療をずっと続けて、2年ほどかけてやっと治療が一段落しました。

しかし、まだ苦しみは続きました。


社会人になっても卒業できない虫歯治療

社会人になってしばらくして、また歯の激痛が私を襲いました。

そこで歯医者にいき発覚したのは、何本もの虫歯があるということ。

またここから数年かけて治療をしていくことになります。


そこで気になってきたのが、治療費

大学生のころからの治療費を計算するととんでもないことになってきたのがわかり、恐怖で震えました。

解決策がないものかと考えに考え、そこで頭をよぎったのが、

歯列矯正

でした。

私のこの虫歯の日々も歯列矯正さえすれば全部解決するのでは!?とやっと気づきました。

莫大なお金はかかりますが、これまでにかけた治療費、ここからかかる治療費、自分の歯がなくなる恐怖とを天秤にかけたらその必要性は一目瞭然でした。


そこからお金のことなどで悩んでいたら結局数年が経ってしまったのですが、あることが背中を押すきっかけになりました。


コロナがきっかけではじめた歯列矯正

世の中に新型コロナウイルスが蔓延し、マスク生活になったことで気づきました。

歯列矯正をするなら今だ!!!!!

そこで私は歯列矯正をすることを決意しました。


歯型をとったり、カウンセリングを受けたりしてから、歯列矯正がはじまりました。

歯列矯正は歯を直接動かすので、とにかく痛いです。

しかも私は極端にひどい歯並びだったのと成人しているのとで死ぬほど痛かったです。

何度も言いますが、痛いです。


しかし何か月も通うようになって少しずつ痛みが弱くなり、調整すぐは激痛に襲われるものの、3日ほど経つと痛みはおさまるようになりました。

歯医者に通いすぎてある程度の痛みには慣れた私にも痛い治療となり、仕事にも支障が出たり、流動食しか食べられなかったり、大変でした。

それでもコロナのおかげで会食もなく人前に顔を晒すこともなかったので、安心して治療をすることができました。

そして劇的に変わる歯並びに感動しました。

そこで再び4本の抜歯があったりしたのですが、もはや慣れたものでした(笑)

そこから治療は何年も続き・・・


はじめてから3年が経ち、やっとそれらしい歯並びになりました。

私は最大の6年間がかかると言われているので、今まだ治療は続いています。


歯磨きのしやすい歯並びと、虫歯のない生活

歯列矯正を始めてから歯磨きがしやすくなり、そこから数年、虫歯とは無縁の生活をしています。

今までずっと虫歯に悩まされていた私には考えられない生活です。

本当にそれがありがたく、嬉しく思いながら毎日楽しく歯磨きをしています。

生まれつきのもので歯並びが悪かった私ですが、今こうやって歯磨きができて、虫歯のない生活をしていて思うのは、もともと歯並びのいい方は特に、もっと歯を大事にしてほしいということです。

虫歯の苦しみは誰にも経験してほしくないですし、自分の歯を守るためにもしっかりとした歯磨きの習慣を大切にしてほしいなと思います。


「笑顔」がこわくなくなった

以前より今の私は「笑顔」がこわくなくなりました。

自分の写真もやっと遠慮なく残せるようになり、自信もつきました。

これまでの十何年間でのこのような動きの中で、最大と言ってもいいほどのコンプレックスと悩みがなくなり、すごく快適な生活をしています。

堂々と「笑顔」をつくれることは私にとって宝物です。


長くなりましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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