元京大生の勉強法5選(時間確保編)#4
こんにちは,ばろちまるです。
今回はnoteのコンテストテーマ「こうして私は受験を乗り越えた」の関連記事にしたく,私がこれまでに実践した勉強法5つをオススメ度とともに紹介します。
皆さんの参考になれば幸いです。
1. ばろちまるの "経歴" と "勉強方法"
まず私の経歴ですが,1浪を経て京都大学の工学部に入学し,同大学の修士卒です。(最後にエビデンスを示します)
あまり地頭がよくないので,当時の私は大学に合格するためには常に ”ほかの人よりも勉強量をこなす必要がある” と考えていました。
したがって,私の高校・浪人期の勉強は「効率重視」というよりもむしろ,「どれだけ時間を確保し量をこなすか」に焦点を当てたものでした。
当時の勉強時間は1日あたり平均10~12時間程度で,最長16時間ほどでした。学生だった当時でも,ある程度の集中力を保ち,1日あたりこれだけの勉強時間を確保するのは至難の業でした。
ですので今回は,作業効率化ではなく,時間確保術に近いものの紹介になります。
2. 勉強方法の紹介
では具体的な勉強法を紹介します。
睡眠時間カット(おすすめ度:★☆☆☆☆)
こちらは勉強を始めた当初,頼りがちだった方法です。時間確保のために,睡眠時間を3時間(深夜2~5時)にしたこともありました。試験や模試前など追い込み時には効果的ですが,長期にわたる受験勉強には不向きでした。なぜなら,長期間つづけると,集中力の低下,免疫力の低下,体力の低下など,様々な不調を招きました。
受験や目標達成は長期戦なので,睡眠時間は7時間以上しっかり確保しましょう。
授業中の自習(おすすめ度:★★☆☆☆)
自分の受験科目の中で重要度の低い科目の授業中は,他の科目の自習をするというものです。私の場合は国語や社会の時間を,数学・物理・英語の勉強に充てていました。
これは賛否両論あるかと思います。担当の先生に呆れられたり,とデメリットもあるので,ほどほどにしましょう。
勉強場所を変える(おすすめ度:★★★☆☆)
これは時間確保術とはやや毛色が異なり,集中力や効率を維持する効果があります。どうやら人間は,同じ場所で勉強を続けると集中力が次第に切れてくるようです。理由は場所や環境に飽きてしまうためです。
したがって,空き教室,自習室,カフェ,自宅など,2~3時間ごとに場所を変化させるのが効果的です。場所ごとに科目や勉強内容を設定すると,「この場所ではこれをやる」と ”やる気のスイッチ" にもなるので,より高い効果が期待できるでしょう。
徒歩での移動時間を勉強に充てる(おすすめ度:★★★★★)
通学時間,通勤時間の特に徒歩で移動している時間を勉強に充てます。
リスニングやオーディオブックなど,inputに充てるのもいいのですが,個人的には,「inputしたものをoutputする時間」として使うのがおすすめです。
具体的には,「朝,暗記したセンター日本史の内容を,脳内で人に説明する」,「さっきカフェで解けなかった数学の問題を,脳内で人に説明する」などです。
つい先ほど勉強したこと,できなかったこと,を反復することで,記憶に定着させる効果が期待できます。うまく説明できなかった部分はメモして,後で再確認するようにしましょう。
エビングハウスの忘却曲線に示されるように,「input後,すぐにoutputすること」「一定の間隔をあけ,outputを繰り返し行うこと」は極めて重要です。
このようにoutput(復習)の時間を毎日一定時間 ”能動的に”確保することで,記憶の定着が図れます。
復習の機会を能動的に設けなければ,記憶定着の確認作業が,次回の「日本史の暗記時」,「次回その数学の問題を解いた時」になり,最悪の場合,「前回覚えた内容」を「また0から覚える」ために,余分に時間を費やすことにもなりかねません。
また,英単語や日本史など明らかに暗記系の科目だけでなく,「解けなかった数学や物理の問題を反復し,解くための手続きを記憶すること」も受験勉強においては極めて重要なので,受験生の皆さんは肝に銘じてください。
(余談ですが,「数学は思考力が大事」と言われることもありますが,私は”受験数学”は暗記科目と考えています。なぜなら,偉大な数学者たちが思いついた数学の解法や公式を,受験会場での限られた時間内で思いつくことは,ほぼ不可能だからです。頭の中の解法の引き出しを整理しましょう。)
移動時の勉強は,社会人になった今でも勉強時間確保のために重宝しています。
「勉強場所を変える」と組合せた応用もできます。勉強中にあらかじめ,これは移動時にやろう,と移動中にできることを準備する癖をつけましょう。
しかし,事故やトラブルがないよう,脳内の勉強に集中する傍ら,周りへの注意は常に怠らないようにしましょう。
最強の時間確保術(おすすめ度:★★★★★★★★★★★★)
それは,「風邪をひかないこと」です。風邪を引くとパフォーマンスの低下,休息に勉強時間を奪われる,など悪いことしかありません。常に体調を万全にし,バリバリ勉強できる状態を維持してください。
手洗いうがい,適度な運動習慣,食事習慣など,風邪をひかないための注意点は多いですが,それはまたの機会に。
冒頭紹介した「睡眠時間カット」は短期間に勉強時間を確保できる一方で,免疫力の低下を招く ”諸刃の剣” なので注意しましょう。
さいごに
いかがだったでしょうか。
勉強方法には正解はないので,自分なりの勉強スタイル形成に私の方法を参考にしてもらえれば幸いです。
一人でも多くの人の目標達成の参考になることを祈っています。
みなさんと一緒に,モチベーションの高い状態を維持し,毎日少しずつでもいいので成長を感じられることを願っています。
(エビデンスが手元にこれしかありませんでした。)