『デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち』著者講演会文字起こし①
6月に行いました『デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち』のLIVEイベントに参加してくださった方々、ありがとうございました。時間もたちましたので、講演内容(質疑応答部分以外)を書き起こしさせてください。本書がより広く読まれますよう願っております。どうかご支援の程、お願いいたします。
『デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち』刊行&著者イベント開催のお知らせ|合同会社子ども時代のプレスリリース (prtimes.jp)
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出版社/翻訳者、通訳挨拶
出版社子ども時代田中(訳者枇谷)(以降”出版社、訳者”と表記):
子ども時代の田中玲子と申します。枇谷玲子という筆名で翻訳も担当しています。本日は皆様お集まりいただきまして、また貴重な時間をくださいまして、本当にありがとうございます。
出版社/訳者:
子ども時代は去年(2021年)できたばかりの新しい出版社なのですが、2022年6月14日に第一弾となります『デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち』が出版されました。
著者のウッラ・デュアルーヴさんから著者紹介や本の内容紹介、詳しいプレゼンテーションをしていただきます。ウッラさん、よろしくお願いします。
通訳リセ・スコウ(以降”通訳”と表記):
私は通訳を務めますリセと申します。分からないところがあれば、途中でおっしゃってください。よろしくお願いします。それではウッラさん、どうぞ。
著者自己紹介
著者ウッラ・デュアルーヴ(以降”著者”と表記)(注:こちらの書き起こしの翻訳は通訳のリセさんに当日していただいた即時通訳を、訳者の枇谷が大いに参考にしながら後日、ゆっくり訳したものです。こちらの書き起こしの訳文に誤りなどあれば枇谷の責任です。当日素晴らしい通訳をしてくださったリセさんにこの場を借りて改めてお礼申し上げます):
まずは本日、このように皆さんの前でお話する機会をいただけたことに、感謝の言葉を述べたいと思います。また私が書いた本を日本で出版していただいたことをありがたく、また大変光栄に思っております。
キャリア22年、デンマークの発達心理士
著者:
私はウッラ・デュアルーヴと申します。55歳です。すでに成人している子どもが3人おります。私が子育てをしていた頃は、(ゲームといっても)ゲームボーイぐらいしかなかったので、親が対処するのも簡単だったのですが、今子育てしている方々は、その頃よりもずっと悩ましい思いをされているのではないかと思います。私は22年間、児童心理士をしてきました。専門は、子どもの発達です。
様々な理由から精神に不調をきたした子ども、またもちろん子どもだけでなくその親御さんたちの相談業務を日々行っています。
執筆動機①子どものデジタル利用をどう管理するべきか悩む親が増えてきている
著者:
私はこれまで4冊の本を執筆してきました。今回、日本に紹介されるのは4冊目の最新作です。本書の執筆動機は、子どものデジタル機器の利用について親御さんたちがどこまで決めてしまってよいか分からず、不安と完全な無力感にさいなまれていることに気付いたからです。
執筆動機②集中力や落ち着きがなく、睡眠障害、ストレス、欝に悩まされる子どもが増えてきている
著者:
親御さんたちが無力感を覚え、不安を抱えているに加え、大勢の子どもが落ち着きがなく、悲観的で、集中力がなく、寝付きが悪く、恐怖やストレスや欝を抱えていることに気が付きました。デンマークで不幸せな子どもが増えてきているという調査結果が出てきています。デジタル機器だけが原因ではもちろんありませんが、原因の大部分を占めるのではないかと確信しています。
デジタル・キッズの子育てに悩める親へのガイドブック
著者:そのため私は保護者のためのガイドブックを作り、デジタル機器を日々利用する子どもたちと親がどう接するのが最善なのか、マニュアルを示すことにしました。とはいえ、子どものデジタル利用というのは難しいテーマです。なぜならデジタルの発展は大変急速で、対応策を考えている間に、状況は刻々と変化していくからです。
これから各章の概要をお話していきます。時間の都合上、特にそのうち2つの章について掘り下げてお話させていただきます。
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(次回各章の内容紹介に続く)
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『デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち』作品紹介① (barndombooks.com)
『デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち』注文方法 (barndombooks.com)