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「数字指向のマーケティング」を読んで
2019年に発行された本書。私はBtoBマーケティングの仕事をしながら、この名著を読んでおらず、この度拝読した。
正直「もっと早く読めばよかった」と、読みながら思ったので、備忘録がてら少し紹介したい。
(本記事はAmazonアソシエイトプログラムのリンクを含みます。)
本書の概要
マーケターが追うmetrics、KPIは施策、チャネルごとに多岐にわたる。故に、どのmetricsを追い、何から改善していくか、というのはマーケターの醍醐味でもあり、悩ませるポイントでもある。そのような悩み、問いに対して、株式会社マルケト(現アドビ株式会社)ご出身の丸井さんが一つの解を示してくださる内容となっている。
個人的ハイライト
どこから手を付けるか問題への解
マーケターだけではないが、いわずもがな、各タスクの優先順位のつけ方一つで、作業量、成果が大きく変わることが往々にしてある。
販促施策を行っていると、あれもこれもと改善したいポイントは出てくるし、各ステークホルダーから言及されることもあるだろう。
そのようなときにどうするか。
「ビジネスインパクトが大きく、短期的に改善できそうなものから着手する」
これは鉄則でありながら、時に情報に溺れ、また社内事情等々で見失うことはないだろうか。少なくとも私は思い当たることがあったので、自戒を込めて、ここに鬼の鉄則を記す。
metricsの扱い方
あれもこれも、と見ない。どのmetricsを追えばよいのか決めたら、増やさない。そして各ステークホルダーにどれを、どのように提示すべきか考えること。
うん、これも誤ると、作業量は増えるし、周りへ伝わらないし、結果として予算削減もありうるし、悲惨ですよね。
マーケティング担当者のスタンス
これが書かれているのは正直意外だったが、仕事を円滑に行う上で信頼が大事だよっていう当たり前の話なんだけど、今一度振り返るきっかけをくれた。
マーケティング担当者は、新しいプロジェクトを推進したり、新製品をローンチしたりと旗振り役になり、各ステークホルダーを調整する必要があることが多い。悪く言えば矢面に立たされる。故に、前提として各所との信頼関係があったほうがスムーズに進みますよねという内容。
求められる前にデータをレポートすること、指標を相手がわかるように提示することなど、当たり前だと思ってやっていることが、他部署、ステークホルダーとの信頼関係を築く上で重要だということが述べられている。
うん、これを徹底すると「マーケティング部って何やっているかよくわからない」なんて思われてしまうことも減るよね(前職着任時の体験談)。
終わりに
自分の業務を振り返るとてもいいきっかけ、また改善策のヒントをいただいたと思う。
ご興味のある方は是非ご一読ください。
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