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子どもファーストの考え方 【子育ても実習生を育てるのも方法は一緒】
私は発達領域で作業療法士をしています。
いわゆる発達障害をお持ちの子どもたちの発達を応援する仕事です。
今回は、今自分の職場に作業療法の学生が勉強に来ているので、その話をもとに、作業療法でしていることを説明していきたいと思います。
(#教えるプロセス,#自立,#治療構造,#その人らしく)
作業療法士のたまご
いつかは子どもたちやご家族に、価値のあるものを提供できるようになってほしいので、大切に育てたいと思います。
もちろん、独り立ちするための実習なので最終的には「自分でできる」が大切になってきます。
その目標達成のプロセスは以下の4工程になっています。
①自分の現状確認
②ゴール設定
③そのギャップをどう埋めるか(計画)
④実際にやってみる
それぞれの工程では、客観的につたえたり、時には教えたり、見せたり、考えてもらったりします。「自分でできる」につなげるために、それを妨げているものをちょっとだけ減らしていき、少しずつ「自分でできる」を増やして行きます。
でも実はこれ、日々の治療でしていることと一緒なんです!
ちなみに治療Verはこんな感じ。
①お子さんの現状の確認(課題の確認)
②なってほしい未来のお子さん像の確認
③そのギャップをどうやって埋めるか(計画)
④実際にやってみる。
ね、こんな感じです。
ただ、お子さんの発達を応援する分野なので、単にあら捜しするだけではなくて、その子がその子らしく成長していけることを応援するということが、本来大切だと個人的に思っています。これは学生も一緒。
そして、職員にとって教えるということは、自分の知識が整理されるということ。あいまいにしていた部分が明確になる。じゃあどうする?もっと勉強しなくちゃ。となります。
新しい人が増えることは、新しい刺激が得られるということです。
つまり「きづき」が必然的に増えます。凝り固まった自分の視点が新しい視点でへぇそんな風に考えることもできるのか。おもしろい思考・行動→そのネタいただきます。と貪欲に吸収します。
ちなみに大御所になったり、経験が増えたりしているのに若いネタを貪欲に取り入れられる人はやっぱり面白いですよね。
明石家さんまさんも若手のネタをそんな風に「もろとこ」とメモしています。
わたしの敬愛するK先生
私の敬愛するK先生も、そのあたりの貪欲さは一緒だなと思います。一貫して「子ども」のためであるならすべてを受け入れる。自分がどうこうではなくって、つねに「子どもファースト」の姿勢。とこんな素敵な考え方をされています。
ちなみに私は教えたがりなので、自分で考えてもらうのを待つことが一番頑張らなくてはいけないところです。自分ファーストになってるやん!
これは、日々のセラピィでもおなじことが言えます。
感覚統合理論(発達領域でポピュラーな治療理論)でいうところの、運動企画(自分で考えて運動・行動を組み立てる)をしてもらいたいのに、言葉で伝えちゃったらそれはただ指示をきいて動いているだけ(指示を聞ける能力だけ向上)になっちゃうやんという話です。
そういう意味でも「子どもファースト」「学生ファースト(ここも将来の子どもの治療につながると考えると、子どもファーストなのかもしれませんね)」の視点は大切ですね。
頑張っている人をみると、ついつい応援したくなるものです。
いつかその人らしい、素敵な作業療法士になってもらいたいと思います。
あなたのワクワクがみたされますように。
それでは、また明日。