
[無料記事] 自己評価と他者評価のすれ違いをなくすためにチェックすべきポイント
はじめに
振り返り、フィードバックには大きく分けて自己評価と他者評価の2つがあります。
「俺はこんなにやってんのに...」
「私前回良いパフォーマンスしたのに...」
このように、自己評価と他者評価ですれ違いが生じていることはよくあります。
しかし、これらはぶつかりあうものではなく、補完し合う関係であるべきです。
今回はその自己評価と他者評価の関係性について紹介します。
自己評価と他者評価
コーチがアスリートに対してする評価(他者評価)と、アスリート自身がする自己評価のすれ違いを合わせていくことは非常に重要です。
そのためにコーチはまず以下の要素をチェックする必要があります。
すれ違いを把握するためのチェックリスト
・アスリートが自分のパフォーマンスを過大評価しているかどうか。
・アスリートが自分のパフォーマンスを過小評価しているかどうか。
・アスリートがチームへの自分の貢献を過大評価しているかどうか。
・アスリートがチームへの自分の貢献を過小評価しているかどうか。
・アスリートとコーチの視点と評価の調整を妨げているものは何か。
これらは1-5段階で評価し、点数を出すことで数値化して評価することも可能です。
これらの要因をもとに自己評価と他者評価をすり合わせていく作業は時間とエネルギーを必要とします。
特に短期的には高いエネルギーを必要としますが、メンバーの目標やモチベーションの維持をサポートします。
自己評価と他者評価を合わせる2つの要素
また、自己の視点と他者の視点を合わせるために重要な要素として以下の二つも挙げられます。
・アスリートの自分の役割における積極性
・リーダーのファシリテーターとしての立場
アスリートが自分の役割に前向きに積極的に活動している場合、自分中心の視点が外れ他者視点を自分の中に取り込みやすくなります。
それは自分がチームの王様ではなく、チームの中の一員だということを自覚してからではないと、自分の役割に集中している状態にはなれないことに起因しています。
逆に自分の役割に不満を持ち積極的に取り組んでいないメンバーは、チームに対する気持ちや、チームの一員として自覚が足りない可能性が考えられます。
また、二つ目はリーダーが指示や命令をするだけの立場ではなく、チームの意思決定や議論を円滑に進めるための役割を果たすことを指します。
仮にリーダーがその役割を果たさなければ、チームメンバーの役割を押し付けるだけになり、一つ目の「アスリートの自分の役割における積極性」が失われるリスクが高まります。
そのため、しっかりとファシリテーターとしての役割も果たし、メンバーをそれぞれが納得のいく役割に導くことが求められます。
最後に
リーダーとメンバー、コーチとアスリートの立場に限らず他者評価と自己評価の間に起きるすれ違いをなくすことは非常に困難です。
しかし、それにより生まれる不満はチームにとってもメンバー自身にとっても良い影響は与えません。
今回はそのすれ違いをできるだけ小さくためにチェックすべきポイントを紹介しました。
それらのポイントをメインにメンバーとのすれ違いがどのくらいあるかをチェックしてみてください。
ご購読いただき、ありがとうございました。
疑問や不明点はぜひ、コメントにてご質問ください。
ではまた、次の記事で!