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私が好きなエッセイ 5選

エッセイは読むのも書くのも好きだ。

なぜ好きなのか、まずはその理由を3つほど挙げてみたい。

1.人柄が見える
エッセイは筆者の体験や感想、考え方や意見が書いてあり、
その方の人柄が見えてくるので好きです。
日常の些細なことの中から、人となりが伺えたりします。

2.ふふっと笑ってしまう
書き物である以上、読み手のことを考えています。
思ったことを書いてあるとはいえ、「世の中への恨みつらみを」ただただ書いてるものは少ないです(私の知る限りはないです)
怒った描写にしても笑えるものが多いと思います。

3.気楽な気持ちで読める
よし!頑張って読もうとかの気構えや体力を使いません。
隙間時間でちょっとだけとか、寝る前に少しだけなど、
どこでも止められて、いつでも開ける気軽さがあります(それでも面白いものは結局一気読みしちゃうんですけど)

そんなエッセイの中から私が好きなものを紹介します。

※今回(kindleを含めた)本棚をざっと見て選びました。
あれを忘れてた、これを忘れてたは後日出てくると思います。
その時はまたブックレビューの形で紹介します。



『語学の天才まで1億光年』 高野秀行



のっけからノンフィクション作品とも呼べるものを選んでしまったが、
エッセイには「紀行・旅行記」という鉄板ジャンルがある。
筆者の旅の体験を読むことで、読者も異国のその地に思いを馳せる。

本書はここに「語学学習」という大きなテーマと共に進む。
冒険を進めながら25ヶ国語を学んで行く過程を描いている。

言語学というと堅苦しさを感じてしまうかもしれないが、
筆者のユーモアや、情熱、溢れ出す人柄が全体通して心地よい。

読めばきっと筆者を好きになると思います。


『女子をこじらせて』 雨宮まみ



その昔「こじらせ女子」という流行語があり、
その生みの親と言われる雨宮まみさん。
雨宮さんはAVライターという肩書きを持つエッセイスト。
本書は自伝的なエッセイとなっており、著者の少女時代からAVライターになるまでを赤裸々に綴っている。

学生時代から抱える劣等感、自身の性について、そしてライターになってから女性という性別に付き纏う苦悩。
そんな内省的なことを時にユーモアを混ぜ、時に熱い筆致で書き上げた良作です。


『職業としての小説家』 村上春樹



もはや説明不要な御大。
私は彼の作品は小説よりエッセイが好きです。
そのエッセイの中でもこれを選んだのは、
筆者の人間性や作品への姿勢が、読んだ私にとって学びになったと感じたからです。

彼の小説は合う合わないがあるとよく聞きますし、
そうだろうなと思います。
ただこのエッセイは物を書く人に対してストレートに伝わるものだと思いました。

もちろん他のエッセイも好きです。


『ひとり暮らし』 谷川俊太郎



大好きな詩人、谷川俊太郎さんの名エッセイです。
こんな風に年をとりたいと読むたびに思う。
孤独と向き合う姿勢や詩人としての視点に感銘を受けた。

もう本もボロボロになってきたので、
Amazonさん、kindle化お願いします!!


『ベスト・エッセイ 2023』 




光村図書出版より毎年でているエッセイ詰め合わせ、最新版。
総勢75名です。

すこし反則技な気もしますが、
今、私の寝る前のパートナーです。

文章って相性があると思います、それこそ合うとか合わないが。
いくら書評を読んでも、実際に文章を読んでみないとそれって分からないですよね。
それを量る術としても使えます。
「あっ、この作家さんの文章好きだな」と思えば、その人の作品を読んでみる。

そんな入口としての本にもなりますし、
内容も厳選されているだけあってお墨付きです。

そして最新版ということもあって、時代の「今」も感じられます。





いかがでしたか。
好きな本を紹介するのは、やる側も楽しかったです。

よく「本との出会いはタイミング」なんて言いますが、
上記の本たちは私にとってベストだったと思っています。

ではでは、素敵な読書ライフを!!


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バラクーダ
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