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疎通〜深い言葉と心のコミュニケーション

日曜日の昼下がりをいかがお過ごしでしょうか?
私たち夫婦はのんびりと起き出し、ブランチを取り終えました。

さて亀の歩みですが、ハングルを勉強していることもあり、よく韓国ドラマを観ます。その際感じるのは、韓国ドラマの劇中では「詩」を引用したり、「本」が重要視されていることが多いことです。今日の作品もドラマ「이번 생은 처음이라この恋は初めてだから」劇中でプレゼントに使われていた作品です。

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図書館で目にした1編の詩から、「僕」はその詩人の人生を通して愛を語ることになり、生と死を見つめる。―「世界の果て、彼女」思春期の暴走、家族や仕事からの逃避行、失った恋、失踪した父親に対する愛憎。恋人、夫婦、家族の関わり方に悩む人たちがいる。ここに登場する人たちは、さまざまな形で現れる他者との出会いによって、自分自身を見いだしていく。人と人は理解し合えるのか、と問う物語の中で。(「BOOK」データベースより)

多様な人物たちの生きる喜びと苦しみをユーモアで綴られた7編が納められた本作品は、韓国で21世紀文学の担い手と目され、高く評価され、多くの読者に支持されるベストセラー作家キム・ヨンスの作品です。

本作の文体は平易ですが、解釈は決して容易ではない、奥深さを持っている作品です。そしてミステリーのような謎ではないですが、言葉の断片と断片の間にある答えを見つける感受性を必要とする作品です。

著者はいつも相手を理解する努力が必要なこと、他者を愛するために努力することは人生を生きるに値するものであることを作品で訴え続けます。

訳者があとがきでこう述べています。

「疎通」こそがキム・ヨンス作品を語る重要なキーワードとなる。(中略)互いに理解し合う、通じ合う、心を通わせる、そのための姿勢と努力といった、より深い言葉と心のコミュニケーションを指す。

また本作が描かれた時代背景に著者はとても影響を受けていて、本作を深く知るにはこの歴史や、その時の文化を知っているとさらに理解が深まる作品だと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
これからの時間をどうか有意義にお過ごしください。

昨日のnoteは↓

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