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「?」 ~ドーナツとスーツ(6/14、近況。)

はい、何個かネタはあるもののまるで形にならないので今回も近況。

珍しく原宿に用事。行ったついでにI’m donut?へ寄ってみた。平野紗希子さんがパーソナリティを務める"味な副音声"で話題に上って気になっていたドーナツ屋。
なんでも「生ドーナツ」というものだそうで。
「ドーナツで生ってそれおなか壊すじゃん…」という野暮なツッコミは心の奥にしまいつつ、それがどんなものか体感してみました。

「サクフワもっちり」と言葉にすればいいのかな。
「日本人てこういうの好きでしょ」感が透けて見える作り。あと「"生"て表現も好きでしょ」感も透けて見えた。あざとい。が、当たっているんじゃないかなー。そしてNY出店するらしいですよ。ドーナツの本場に乗り込むと。

でもNYPDのポリスがコレでコーヒーブレイクしているのはイメージできない。
やっぱりガリガリのオールドファッションか、これでもか!ってくらいグレーズドされたアタマ割れそうな甘さのドーナツ食べながらコーヒー飲んでるのがしっくりくる。
まあ勝手なイメージだけど。

しかし個人的には口に合わなかった。次は無いですね。
肉もそうだけど、日本人はなぜこんなに軟いものを好むのか不思議でしょうがない。
もっとこう食べている感ある、噛みごたえあるものの方が好みなんだよなあ。
その昔は高貴な身分の人に召し上がって頂くのに咀嚼させるのすら申し訳ないという思想があった、となにかで目にした事があるからその流れが深いところにあるのかも知れんすな。
しかしそれって究極は流動食となるわけで食の愉しみなんてまるでない。
噛んで砕いて音がして、テクスチャがあるからこそ食は楽しく面白いんだよ。
あ、話がズレた。
件のドーナツ屋の話に戻すと、屋号に「?」つけているのが小賢しいなと思った次第。
自らアイデンティティに疑問を呈するネーミング。いろいろ含ませてんなあ、と。

…なんて考えていたら「?」だけのネームでかつてあったアパレルブランドを思い出した。
「? by Oswald Boateng」。
とても美しいカットの色鮮やかなシャツや優美なスーツを展開していた。
若かりし頃、ここの着たいなあと思いつつ自分の体型では間違いなく着こなせないと諦めたところ。
あの鮮やかな色使いは日本で受けなかったのか早々に撤退してしまった気がする。

またズレた。いいか。着地点のある話でもなし。
まあその、なんだ。その「?」は外に向けられたものなのか、内に向けられたものなのかで意味合いだいぶ変わるわけで、"I’m donut?"は内向きのそれをそのまま外に向けた。ここに引っ掛かりを覚えたんだ。早い話がexcuseなんよな。これ。
受け取り方次第。今っぽいと言えば今っぽい、みんな違ってみんないい、みたいな。
と、書けば聞こえはいいけどねえ。
思想というかネーミング含めてなんか腑に落ちない食べ物だった。
まあ賛否両論あるわけで、好きな人は好きなんでしょう。ブランドネーム含め、僕の口には合わなかったというだけで。

ところでこれは余談も余談だけど「生ドーナツ」って15年近く前からあったんですね。
こういうもの、全く興味がないので知りもしなかった(食べに行ったくせに)。
当時のものはどうやら形はドーナツの体をなしているけど製法から食感まで今のとは別物だったみたい。ムース状のものだったらしい。これもこれで食べたいとは思わないなあ。やっぱりドーナツはドーナツらしくあって欲しい。

などと取り止めもなくほぼ一筆書き。
このままだと取り止めなく続くので今回はこの辺でおしまい。
なんか「呑みながら書きました」に近い出来だなあ。
あれの時にこういう事かければいいんだけどな。

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