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[絵本レビュー] ミヒャエル・エンデの『モモ』が絵本になりました。『モモ』(絵本版)㊟小説『モモ』の完全な絵本化ではありません 

『モモ』(絵本版) ミヒャエル・エンデ シモーナ・チェッカレッリ 松永美穂 絵本満足度 (3/5)★★★☆☆/★★★★★

🔽絵本の表紙

画像引用元:amazon.co.jp



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あらすじ


 どこかの町。崩れた円形劇場がある。その場所に見慣れない女の子が現れ

るようになる。町の人は最初、女の子を警戒していました。しかし、だんだ

ん女の子の周りに人が集まるようになる。

-モモ。-

 それが女の子の名前。モモには特別すぐれているものはありません。でも

だれにもできないことがあります。それは注意深く、最後まで聞くことでし

た。



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よかった点:『モモ』が絵本になりました。


 この絵本が描くのは『モモ』の最初の部分。『時間』というもの、使い

方、などを丹念に絵本化されています。


うーんな点:絵本は原著の最初の部分だけ


 『モモ』の冒険ファンタジーとして、対立軸となる『灰色の男たち』は登

場します。登場しますが、モモとの直接対決は描かれません。そのため、モ

モの冒険も描かれていません。この絵本が描くのは原著の最初の部分であ

る、時間の使い方についての部分を重点的に描いているからです。


筆者レビュー

 

   子供向け  ★★★☆☆    よみやすい  ★★★☆☆
   大人向け  ★★★★☆    絵のしかけ  ★★★☆☆

   総合    ★★★☆☆


あとがき


 エンデの『モモ』はいろんな形で世に出ています。原著で読むもよし、映

画で見るもよし、入り口は一つではありません。


画像引用元:amazon.co.jp

🔼原著、ないし読書で『モモ』を読むのなら。文庫版。

画像引用元:amazon.co.jp

🔼映画版も出ている。映画『モモ』。


引用元:NHK

🔼NHKの「100分 de 名著」での『モモ』。全4回。解説も載っている。

このテキスト本もある。


<参考文献>

『モモ』(絵本版) 文:ミヒャエル・エンデ 絵:シモーナ・チェッカレッリ 翻訳:松永美穂 光文社 2024