BANSOU

農業業界にはデザインが無い。 そんな気づきから農業分野にデザインの可能性を広く伝えたいと思い地方制作事務所のデザイナーが生産者さん向けのコラム書いてます。 [運営] https://barbec.org/

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最近の記事

青果品ほどブランド化が大切です

私と生産者さんの会話の中で、「今後どのように販売していきたいですか?」こんな販売を考えているなら「世界観を伝えるためのロゴなどのツールが必要になってきますよね。」とお話しさせていただいた際、「うちは普通の農家で普通の作物だからロゴやらパッケージやら、なんならブランドなんてものは必要ないよ 。」と仰られた生産者さんがいました。 長く農業に従事している方であればそのような反応をされる方が多いのかと思われます。 ですが今回ここでお伝えしたいことは、自分の販売目的以上に農業分野にお

    • 言葉という美味しさを大切にしましょう

      皆さんは文化人が足繁く通う寿司屋で食べたことがありますか? 安心してください。私はないです。 たとえば文化人が通う名店とされる数万円の寿司を食べるとします。そのとき食べているのは寿司なのでしょうか? 「いや、寿司でしょう」と思うかもしれません。 じゃあ「文化人が通う名店、数万円の寿司」と「宅配の寿司」ではどんな違いがあるでしょうか? もちろん味は違います。握り方も違うでしょう。品質は違う。 ただ、それだけなのか? 私が文化人が通う数万円もする寿司を食べるとき、食

      • 六次化は「作る」事がゴールではない

        六次化というと大体はジャムを作ったり、ジュース作ったり、ドライフルーツを作ったりされていますよね。 いきなり耳が痛いお話しですが、加工品といえば大体は煮込んで、搾って、乾かしてと作りやすい方法であるからゆえ市場にも同じ商品が並ぶという状況ができ販売において厳しいのではないでしょうか。 そもそも加工品を作る理由とは? 目的が収入アップや、加工品をきっかけとして青果のものを買ってもらうための宣伝、あるいはSDGのような廃棄削減などと様々な理由があるかと思いますが、どこに焦点

        • 誰のために作物を作っていますか?

          「え!?」と思ってしまうタイトルですが・・・。 「誰かのためというか生活のためだよ!」あるいは「お金を稼ぐためだよ!」。 そんな声が聞こえてくる今回のタイトルに困惑されているのではないでしょうか。生活であったり、稼ぐためはもちろん大事なことですし、そこを前提としたお話です。 ここでお伝えしたいのは、明確な人物像が見えていた方が本当に買いたい人たちに向けて伝えることができ販売しやすくなったり、未来の自分が向かいたいところへ脱線するとなく進むことができるという利点があります。

          すぐ売ってない!?先ずは自己紹介から。

          最近ではマルシェなどの出店イベントが地方界隈や都心部でたくさん開催されてますよね。私も好きでたまに足を運ぶのですが来場された方、出店されている方の双方が笑顔でコミュニケーションをとっている姿が垣間見れる素敵なイベントがたくさんありますよね! 今回は販売前に考えておきたい施策について少しお話しさせてください。 例えばファーマー専門のマルシェが開催されたとします。 私を含めた一般の来場者は先ずはイベントの趣旨に興味、感心をもち「あっ行ってみたい?」と思い足を運びますよね。 リ

          すぐ売ってない!?先ずは自己紹介から。

          デザイン投資。メリット・デメリット解説。

          「商品の認知を広めたい」「もっとお客様の目にとまってほしい」これらは多くの農業経営者が日々直面するビジネス課題ではないでしょうか。 顧客の関心をひき、競争の激しい市場で差別化を図るために、デザインは強力なツールとなります。 今回は、デザインへの投資の重要性に焦点を当て、経営者にどのような価値をもたらすかについてご紹介します。 [デザインへの投資のメリット] 1.ブランド強化と差異化 人間が得る情報のうち視覚が約9割を占めるとよく言いますが、魅力的で一貫性のあるデザインは、企

          デザイン投資。メリット・デメリット解説。

          農家の担い手減少をデザインで救済!?

          農業の担い手不足と高齢化の問題は、長い間指摘され続け、さまざまな政策を行ってきたにもかかわらず未だ改善される気配がありません。自営で農業を生業にしている「基幹的農業従事者」の減少は止まらず、その平均年齢も上昇し続けています。 2015年以降の基幹的農業従事者(個人経営体)の数も2015年の175万7,000人から毎年減少を続け、2020年速報では136万3,000人になっています。2021年の農業構造動態調査による推定値は130万2,000人と、やはり減少傾向にあるようです

          農家の担い手減少をデザインで救済!?