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農家の担い手減少をデザインで救済!?

農業の担い手不足と高齢化の問題は、長い間指摘され続け、さまざまな政策を行ってきたにもかかわらず未だ改善される気配がありません。自営で農業を生業にしている「基幹的農業従事者」の減少は止まらず、その平均年齢も上昇し続けています。

2015年以降の基幹的農業従事者(個人経営体)の数も2015年の175万7,000人から毎年減少を続け、2020年速報では136万3,000人になっています。2021年の農業構造動態調査による推定値は130万2,000人と、やはり減少傾向にあるようです。
基幹的農業従事者の年齢についても、2015年の67.1歳からわずかな上下はあるものの、2020年には67.8歳と相変わらずの高齢化傾向にあるようです。
(農林水産省「農林業センサス」調べ)

担い手の減少と高齢化の主な原因は、年々離農する農家がある一方で、新規就農者が思うように増えないことが挙げられます。もちろん、そのような中でも事業継承された方、新規就農された方が活躍されている農家さんも沢山いらっしゃいます。

農家離れを起こし続けている原因はいくつか考えられるかと思います。
1.収入面
2.時間
3.体力
4.イメージ

農業就業人口の減少は、日本で暮らす私たち全員にとって見過ごすことのできない事態です。これを食い止めるには若者の就農が欠かせません。高齢化と人口減少を食い止めるために、若者にとって希望のある農業の姿を提示していくことが重要です。

そのためには、視覚的な魅力、体験的な魅力を伝える必要になってきます。
それは、農業するための方法ではなく、農園や商品を可視化し、接点をつくることが必要となります。それこそがデザインの使い道であり解消の兆しにつながると私は信じています。

先ずは農園や商品通じた接点が、少しの「何かいいね!」という共感になり、そして興味になり、「ここで働いてみたい!」という行動が生まれるのです。もちろん就農後の環境整備も必要不可欠な施策(インナーブランディング)になってきます。
ですが、先ずは自分の農家がどのような独自性があるのかを知り、その独自性を丁寧に発信するのが先決だと私は思います。それが農業全体の底上げとなり、未来の担い手さんに向けたメッセージになるのです。

最後まで読んでいただきありがとうございました♪

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