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【現在三大億劫 <ストレッチ・ランニング・筋トレまたはパック>】
先週の金曜日の夜、外は寒くて本当にランニングに行くのが嫌だった。なぜ嫌なのかと考えてみると、「寒さ」と「疲れる」という想像が原因だった。しかし、「子供と遊びたい」という気持ちがありながら、妻には申し訳ないが「ランニング中は子供の面倒を見なくても済む」「音楽が聴ける」というメリットを思い描くと、自然と体が動き、ランニングの準備に取り掛かっていた。人間というのは、こうした欲望に突き動かされるものだと、改めて気づかされた。
最近、もう一つ嫌なことがある。それは、妻が肌のケアのために「顔にマシンを当ててパックをする」ことを強制してくることだ。なぜ嫌なのかと考えてみると、パック中は何もできないうえに、パック自体がとても冷たくて不快だからだと気づいた。
この冷たさは、ストレッチ前に想像する「痛さ」や、ランニング前に想像する「寒さ」と「つらさ」と似ている気がする。寒さや冷たさ、痛さといった感覚こそが、物事に取り掛かるのを億劫にさせる原因なのではないか。
では、どうすればいいのか。先日述べた「考える前にまず取り掛かる」という方法に加え、今回発見した「音楽などのご褒美を用意する」ことが有効ではないかと思った。この「ご褒美」を用意する方法は、さまざまな本にもよく書かれている。だから、億劫に感じることは誰にでもあるものだと割り切り、工夫して習慣化することが続けるコツだろうと考えた。
それでも、最近テレビでイチローさんが「朝起きてルーチンを済ませたら、すぐに筋トレと運動に取り掛かる」と言っているのを見て、彼には億劫さがないのだろうかと不思議に思った。一度直接その疑問について聞いてみたいと思ったが、彼が「プレッシャーに勝つ方法なんてない」と言っているのを見て、「それはやっぱり億劫だよ」と答えられそうな気がした。きっと、ある程度は仕組み化・習慣化し、「やらないと気が済まない」という状態に持っていくしかないのだろう。
結論として、自己鍛錬には億劫なことがつきものだと割り切り、工夫しながら「やらないと気持ち悪い」状態に習慣化させることが必要だと改めて思った。いつか、ランニングやストレッチを何も考えずにやる境地にたどり着けるだろうか。そんな日が来たら、昔父親が5秒で眠りについていた技を習得するのと同じくらい、嬉しく感じるのだろうと想像したのであった。