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『推し、燃ゆ』
あらすじ
あらすじは以下、こちらのブログを参照しました。
主人公・あかりは、男女混合アイドル「まざま座」メンバー・上野真幸(うえのまさき)を推すことに生活のすべてを費やしている女子高生。しかしある日、推しの上野真幸がファンを殴る事件が発生し、炎上。あかりの「推し」のための日常は変化を余儀なくされる――。
宇佐見りんさんについて
宇佐見りんさんは、1999年5月16日生まれで、現在24歳の若手作家です。
2019年に『かか』で文藝賞を、2020年には同作品で三島由紀夫賞を最年少で受賞しています。
そして、『推し、燃ゆ』では芥川龍之介賞受賞しました。
今日本中の注目を集めている若手作家の一人です。
なんと私よりも年下の作家さんだったなんて…
高校生主人公の日常描写のリアルさに納得がいきました。
また、心情描写も若さゆえの複雑な部分が入り混じった部分を完璧に表現されていました。
素晴らしい表現力と豊富な語彙力に感無量です。
『推し、燃ゆ』の感想
今現在推しがいる人、推しがいた事のある人、推していた時期のある人にとっては必読書です。
推しに関する感情の描写一つ一つに共感の嵐でした。
結末は推しが所属するグループが解散し、芸能界も引退してしまったため、あかりは急に拠り所を失ってしまうところで終わりました。
なんとも悲しい終わり方でしたが、推しを推し続けるということの結末は常に苦痛がつきものであると教えてくれました。
主人公の「あかり」が推しと現実世界のバランスを崩しながら生活していたように、私も高校生ぐらいの時は、まさにその闇にのまれてしまいそうな時期がありました。
その頃は"推し"という言葉がなくて、推しを推すことを周りに理解されなかったけれど、密かに自分の中の楽しみがあったことに救われていました。
その分、成績もどんどん下がりましたが(笑)
今となっては、当時推していた人を見てもなんの心も動かなくなり、なんであんなに好きだったのか理解に苦しむ程です。
あれから10年後の27歳になった今でも別の推しはいますが、若いうちに推しとの距離感を学んだ分、今では適切に推し活ができている気がします。
大人になった主人公のあかりも、そうなっていることを願うばかりです。
印象に残った言葉
あかりとSNSで繋がっていた"虚無僧ちゃん"という人がインスタのストーリーにあげた言葉が印象的でした。
今日も地球は丸いし仕事は終わんないし推しは尊い
これは、もはや現代人にとっての格言です。
気になった方はぜひ読んでみてください🙇♀
読んでくださりありがとうございました🦉