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自己ギャンブル

お先真っ暗の相応しきマイロード。

先に補足するがギャンブルなどの賭け事的なことはやらない。
持ち前の運の無さを発揮する自覚があるので。

「自己ギャンブル」とは、
自己投資って今時に多く見る言葉があるじゃない。
けど投資できるほど己の心にも懐にも余裕ないからこの先を考える今、できることって何かないかな?って自問を繰り返した結果生まれ出た言葉。

いつも思いつきで動いてばかりの悪い癖。

拗らせ続けて47年の戯言だ。

ただ、そういう戯言に全力になれるヒトはあまり見当たらないのでやってみる価値はあるのかな?とも思えるポジティブ初老。


性格やキャラクター的に不向きな「接客業」を数十年携わり続けてる現在、自身の仕事に勝機が見出せない苦悩の中、とっくに折り返してる我が人生において何かこれからにつながることは出来ないだろうかと模索し続けるわたしは今、半年間の職業訓練「WEBデザイナー科」というのに通っている。

そこではIllustrator・Photoshopを基礎から学びWEBサイト作りに必要なコードやソフトを扱う技術を覚えてWEBデザイナーを育てようというカリキュラム。

そもそも30年近く前からMacでIllustratorを使い、フリーペーパー作りから始まり自身に関わるフライヤー制作・名刺・ロゴ・メニューなどの販促物を作ってきた。
時々周りからの依頼もいただき多少の制作活動を行っていた。

ほとんど独学でやってきたため、進化していったIllustratorの機能はほぼ知らぬままできることをできる範囲で使っているので、その訓練に通えば知らなかった機能を学べたり使わないまま人生終えてしまいそうなPhotoshopの知識もついて、
あわゆくばWEBデザインの技術も持てて憧れの「在宅ワーク」に近付けるのでは?
という淡い思いで訓練に通いはじめた。

通ってる最中にもAIは日々進化を続け、訓練が終わる頃にはWEBデザインの仕事自体消滅してるんじゃないだろうか?という不安とも戦いながら日中はパソコン教室、夜と週末は喫茶店業という生活を送っている。

通ってるからこそわかることとして正直なところ「半年間」という時間軸の中でそれら全てをモノにして頑丈なスキルを身にまとい職を獲るというのは不可能に近い。

通ってる他の方たちの中に「WEBデザイナー」目指してるヒトも見当たらない(なんで?笑)。

覚えなきゃいけないことの量と時間の割合が合ってないので授業のテンポはスラッシュメタルのBPM。
知ってるIllustratorまではなんとかなったがPhotoshopから先は今自分何を学んでいるかも掴めないまま次の展開へと進んでいった。

そうこう必死に食らいつきながら3月から始まった訓練も残すは1ヶ月を切り、カリキュラム達成ポイントのひとつでもある「Webクリエイター能力認定試験/エキスパート」という資格も無事に得た。

ろくに資格なんて持ち歩いてこなかったし、きっとその資格があったらどこか就職するにも役立つだろうと浅はかに考えていたが、いざ試験勉強に取り組んで気付く「問題集やってりゃ誰でも受かるんじゃね?」問題。
ネットで検索すれば「意味のない資格」の言葉が多々並ぶ。笑

ワタシハ イッタイ ナンノタメニ…

ついでに憧れの在宅ワークの就職先をググれど「経験年数5年以上」のワードが並ぶ。

ワタシハ イッタイ…


そうこう困惑しながらも訓練と仕事の日々は続き、本来本職であるはずの喫茶店業はその間もどんどんと閑古鳥の巣となり継続そのものも難しい。

学業と店舗の両立狙ってただけに悲しい。

じゃあここから先、自分はどう生きようか?
限られた時間の中でそれを決めてジャッジして行動してゆかねばならない。

迷いは膨れるばかりの訓練期間残り1ヶ月。

半年間の集大成を試す試験と、
自身によるホームページ制作が最後の課題。

ほぼほぼ頭の中が真っ白状態で教室へ登校してこれからやる最後の課題についての説明を受けた。

オリジナルHPの作成条件の中にあった
「架空の店舗及び会社のホームページ作成」。

閃いた。

今後就職活動的な動きもしていくことになる中で自分にできること、やってきたことをまとめた「ポートフォリオ」を作っておいたほうがいいだろうという助言を受けていて、なんとなーくイメージしたり構想練ったりしていたのだが、なかなか全体像が浮かばずマウスが進まずにいた。

そこにこの「架空の会社」というのとそれがリンクした。

するってぇと、今の自分にできること、やってきたことを架空の会社に見立ててホームページをデザインしたらうまくまとまるんじゃね??

しかもそれ自体がポートフォリオ的な機能も果たせるんじゃないの?もしかして。

って景色が見えてきた。

けれどそれをどう都合よくデザインできるかはこれから取り掛かってみなければわからない。なにせひよっこ。

そしてそれが今後の自分の道しるべとして機能してくれるのかも全くの未知。

己で己をギャンブルするようなもの。

待った無しの崖っぷちに立っているような感覚がありながらも不安よりワクワク感のほうが高い。

それくらい楽観視過ぎる自分も不甲斐ない。


普通に生きてたら味わえないような状況に身を置き、
それでも出来ることやりたいことに意識を集中させて取り組んでみる。

もっとイメージを壮大にするならば、残りの限られた人生を本や物語にするみたいな自己デザインを描いてみたい。

登ってくほうのね。


なにするにしたってひとりじゃなにも出来上がらない。
じゃ、同じ想いを持って共に取り組んでくれる人や企業とのマッチングチャンスを自分で作ってみたらどうなるんだろう?

やってみたくてやれずにいたことはたっぷりあるはずだ。


つまりこの残り1ヶ月での取り組みは賭けみたいなもの。

単なるゲームオーバーみたくなるのか、
面白い道が拓けていくのか。

結局さ、
ヒトの人生なんて自分を使った実験じゃんね。
それぞれの境遇違う中で自分をどんな実験材料に仕立て上げるのか。

せっかくだから、その辺のアラフィフ諸君にできないことを身をもって実験してみないとね。

とは言え大スベりすることも想定して他の就職案も考えなきゃなぁ。

ま、なにやるにしても今の状況より悪くなることは絶対にないので自分で楽しめる方角を目指そう。

なんとかなるさはあんまりない。

なんとかするさ◎

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